
「寝心地が良いはずの“高級マットレス”なのに、なぜか腰が沈む…。これって失敗だったの?」
そう感じているあなた、その違和感の原因は“マットレスの柔らかさ”そのものではありません。
実は、レガリアの「柔らかすぎ問題」はほんの少しの設置環境と使い方の違いで劇的に変わるのです。
ボトムの種類、湿度、重ねる寝具――その3つを見直すだけで、ふわふわ沈む寝心地が「しっかり支える快眠ベッド」に生まれ変わります。
この記事では、レガリアの柔らかさに悩む人だけが知っておくべき**“買い替え不要の改善術”と、正しい試寝・乗り換えのステップ**を徹底解説。
「もう失敗したくない」と思うあなたに、今日から使える“快眠の再生法”をお伝えします。
目次
- 1 「レガリアが柔らかすぎ?」まず“原因”を3分で特定するチェックリスト
- 2 レガリアの“柔らかさの正体”──モデル構造と土台が体感を変える
- 3 「柔らかすぎ」を“今すぐ”軽減する5つの打ち手(費用順)
- 4 それでも柔らかい…買い替え前に“モデル別”乗り換え候補を比較
- 5 返品・交換の“現実”とリスク回避(知らないと損)
- 6 読者の悩み別・即解決ガイド(Q&A)
- 7 店では分からない“家で硬く感じさせる”セットアップ
- 8 レガリアの“柔らかさが武器になる”人もいる
- 9 購入前の“失敗しない試寝プロトコル”(保存版)
- 10 結論──「柔らかすぎ」は設置と調整で解決できる
- 11 まとめ
「レガリアが柔らかすぎ?」まず“原因”を3分で特定するチェックリスト
「せっかく高級マットレスのレガリアを買ったのに、思ったより柔らかすぎて腰が沈む」「店で寝たときよりもフワフワして支えが弱い気がする」——そんな悩みを抱える人は少なくありません。
しかし、焦って「不良品かも?」と判断するのは早計です。
レガリアの“柔らかさ”の感じ方は、モデルの種類・設置環境・寝る人の体格や姿勢・使っている寝具の組み合わせによって驚くほど変わります。
ここでは、柔らかすぎると感じたときにまずチェックすべき4つのポイントを、わかりやすく整理しました。
3分で「何が原因か」を特定できる、レガリア専門のセルフ診断です。
購入モデル名・グレードを思い出す(上位グレードほどソフト傾向)
レガリアシリーズは、同じブランドでもモデルによって硬さが大きく異なります。
たとえば「インシグニア」や「エルゴシェル」などの上位モデルは、包み込まれるような寝心地を重視しているため、ウレタン層が厚く、コイルの反発もややマイルド。結果として“柔らかめ”に感じやすい設計です。
一方で、「オネスティPO」や「エンシス」などは、体の沈み込みを抑える硬め仕様。
「柔らかすぎ」と感じる場合は、まず自分のモデルがどちらの系統かを確認しましょう。
もしラベルや保証書が手元にない場合でも、購入時の領収書・大塚家具のマイページ・配送伝票などからモデル名を調べることができます。
モデル名がわかれば、公式ページで硬さや構造を比較できるため、「この柔らかさは設計上の特性なのか、それとも環境によるものか」がすぐ判断できます。
✅ ポイント: 上位モデルほど「ソフト設計」になっている。思っていたより沈むのは、構造上の仕様であることも多い。
ベッドの“土台(フレーム/ボトム)”は何?(ボトム=柔らかく感じやすい)
同じマットレスでも、設置しているベッドの土台次第で体感の硬さは劇的に変わります。
特に見落とされがちなのが「ボトムベース」と呼ばれるスプリング内蔵タイプ。
これはホテルなどでよく採用される高級仕様ですが、スプリングが2段重ねになるため、マットレス単体よりも“ふんわり沈む”感触になります。
「柔らかすぎ」と感じている人の多くは、実はこのボトムを使用しているケースが多いです。
もしレガリアの下に「ボックススプリング型のボトム」があるなら、それが柔らかさの原因。
解決策としては、すのこベッドやフラットボードの上に直置きすることで、反発感がぐっと増し、体圧分散が安定します。
✅ 豆知識:
・ボトム使用 → 柔らかく沈む(高級ホテルの寝心地)
・すのこ・板張り → しっかり支える(腰痛対策向け)
「腰が落ちる」「寝返りがしにくい」という人は、まず土台を見直すだけで解決することも珍しくありません。
寝姿勢・体重・痛み部位(腰/肩)・枕の高さは合っているか
マットレスの柔らかさは“寝る人の体格と姿勢”によっても感じ方が変わります。
体重が軽い人(特に50kg以下の女性)は、深く沈まないため硬めに感じる傾向がありますが、
体重が重い人(男性や筋肉質体型)は、同じマットレスでも深く沈み込み、腰が落ちやすくなります。
また、寝姿勢も重要です。
仰向けで寝る人は、腰が沈み込みやすく、柔らかさを強く感じやすい一方、
横向き寝の人は、肩や腰のラインを受け止めてくれる柔らかめがちょうどいいことも。
さらに見落とされがちなのが枕の高さ。
マットレスが沈む分、頭の位置が低くなり、頸椎が湾曲してしまうことがあります。
この状態は「マットレスが柔らかすぎる」と誤解される一因でもあります。
枕を5〜10mm高くするだけで、首〜腰のラインが整い、「ちょうどいい硬さ」に感じることも。
✅ セルフチェック項目:
・仰向けで腰が沈み、手のひら1枚分以上の隙間ができる → 柔らかすぎ
・横向きで肩が沈まず、首が浮く → 逆に硬すぎ
・枕を変えたら腰の違和感が軽減 → マットレスではなく姿勢バランスが原因
設置環境(湿度・カビ・床のたわみ)と寝具(厚手敷きパッド)も影響大
意外に多いのが、部屋の環境や寝具の組み合わせによる柔らかさの変化です。
湿度が高い部屋では、ウレタン素材がわずかに柔軟化し、弾力が落ちたように感じます。
特に梅雨〜夏場は「昨日より沈む気がする」という違和感を訴える人が増える季節です。
また、床がたわみやすい木造住宅の2階やフローリングの下地も要注意。
目には見えなくても、体重で床全体がわずかに沈むため、マットレスまで柔らかく感じることがあります。
そして忘れてはいけないのが厚手の敷きパッド。
ふわふわした中綿タイプを重ねると、せっかくのレガリアの体圧分散性能が失われ、沈み込みが強調されます。
通気性重視の薄手パッド(高反発タイプ)に変えるだけでも、驚くほど寝心地が変わります。
✅ 改善ヒント:
・湿度60%以上の環境では除湿器を併用
・厚手パッドを外してマットレスの素の反発を確認
・床が柔らかい部屋では「合板」や「すのこ補強」で支えを強化
レガリアの“柔らかさの正体”──モデル構造と土台が体感を変える
「レガリアは高級で品質もいいはずなのに、思ったより柔らかい」「店で試したときと全然違う感触だった」——そんな声をよく耳にします。
しかし実際のところ、“柔らかすぎる”と感じる理由の多くは、マットレス自体の不良ではなく、**構造・モデルの特性・設置環境(特に土台)**にあります。
この章では、レガリアシリーズの“柔らかさの正体”を、モデル構造・素材・土台の3つの視点から徹底的に分解します。
他サイトが「柔らかい・硬い」で終わらせている部分を、構造的根拠と体感差の理由まで掘り下げて解説します。
シリーズ別の柔らかさ傾向(インシグニア系=包み込む、オネスティ系=しっかり)
レガリアの柔らかさを語るうえでまず外せないのが、「シリーズ(モデル)の違い」です。
同じ“レガリア”でも、モデルによって寝心地が大きく異なり、シリーズ全体に“ソフト寄り”と“ハード寄り”の2系統が存在します。
■ インシグニア系(柔らかめ・包み込む系)
・「インシグニア」「エルゴシェル」「グランサリー」などに代表されるライン。
・特徴:ウレタン層が厚く、ピロートップ(上層クッション)を二重に採用しているため、身体をふんわり包み込む感覚が強い。
・体圧分散重視のため、肩や腰への圧迫感は少ないが、体重のある人や仰向け寝中心の人には「沈みすぎ」と感じられることがある。
■ オネスティ系(硬め・しっかり支える系)
・「オネスティPO」「エンシス」「エターナル」などに代表されるライン。
・特徴:高密度ウレタンと硬質コイルを採用し、沈み込みを抑えてしっかり支える設計。
・腰痛持ち、体重が重め、仰向け寝の人に人気。反発力が高いため、寝返りがスムーズ。
この2系統の違いを知らずに「上位モデル=より良い」と思って購入すると、「柔らかすぎる」と感じやすくなります。
上位モデルは寝心地の“高級感”を重視しているため、ソフトタッチの構造が多く、沈み込みやすいのが特徴です。
✅ 対策ポイント:
・レガリアは「高価格=硬い」ではなく、「高価格=ソフトで包まれる」が基本。
・腰や背中をしっかり支えたい人は、オネスティ系を選ぶのが安全。
コイル×ウレタン×ピロートップの役割を理解する
マットレスの柔らかさを生むのは、“素材構成”の組み合わせです。
レガリアはキングスダウン社の技術をベースにしており、多層構造による高い体圧分散とソフトな寝心地を両立させています。
以下では、柔らかさに大きく関係する3つの要素を順に見ていきましょう。
■ ① コイル:寝心地の「骨格」を決める
レガリアの多くのモデルは、8インチ(約20cm)クラスのポケットコイルを採用しています。
独立したコイルが体圧を点で受け止めるため、フィット感が高く、横向き寝でも肩が痛くなりにくいのが特徴。
しかし、柔らかいウレタン層が厚く重なるモデルでは、この「点の支え」が伝わりにくくなり、沈み込みすぎて腰が落ちることがあります。
つまり、「コイルが柔らかい」のではなく、コイルの上の層が柔らかすぎることが、体感上の“柔らかすぎ”を生む主な原因です。
■ ② ウレタン層:包み込み感と反発力のバランス
レガリアでは、低反発・高反発・ラテックスなど、複数種類のウレタンを層状に組み合わせています。
上層の低反発フォームが長時間の圧力を吸収し、下層の高反発フォームが体を支える仕組み。
ところが、**低反発層が厚いモデルほど「沈みが深く感じる」**ため、柔らかさが強調されます。
一方、オネスティ系のように下層の高反発層を厚くした設計では、沈み込みが浅く「支え感」が際立ちます。
■ ③ ピロートップ:高級感の裏にある“沈みゾーン”
ピロートップとは、マットレス表面に追加されたふんわり層のこと。
見た目も高級で、触れた瞬間の“ふわっと感”が心地よいのですが、
厚みが増すほど腰やお尻が深く沈みやすくなるため、体重のある人ほど「柔らかすぎる」と感じる傾向にあります。
✅ プロの視点:
- 柔らかさを左右するのは「最上層の厚み」
- “腰が落ちる”人は、ピロートップ薄めのモデルへ変更検討を
土台でここまで変わる──ボトム(スプリング)vs すのこ/フラットボード
実は、レガリアの柔らかさを一番左右するのは、**マットレスの下にある「土台」**です。
同じマットレスでも、置き方を変えるだけで硬さの体感が2〜3割変わります。
■ ボトムベース(スプリング内蔵タイプ)
ホテルのような「高級感」「弾むような寝心地」を演出するボトムベース。
マットレスとボトムのスプリングが“二重構造”になっているため、圧力が分散され、まるで雲の上にいるような感触になります。
その反面、腰が落ちやすく、柔らかすぎると感じやすい典型的な原因になります。
もし「柔らかすぎて寝返りがしづらい」と感じたら、まずボトムの上に厚手の板(合板や補強ボード)を1枚挟むだけでも、硬さが安定します。
または、ボトムを使わずにすのこベッドや直置きに変更するだけで、沈み込みを大幅に減らせます。
■ すのこ/フラットボード
すのこベッドやフラットボードは、面で体を支える構造のため、反発力が直接伝わります。
結果として、同じレガリアでも硬めに感じやすいのが特徴。
通気性も高く、カビ対策にも有効です。
ただし、すのこの隙間が大きい場合は、マットレスのコイルが部分的に沈みやすくなるため、板を1枚かませて平面性を出すとより安定します。
■ 環境による“錯覚”もある
柔らかく感じるのは、マットレスそのものだけが原因ではありません。
湿度が高い部屋では、ウレタン素材がやわらかくなりやすく、床がたわむ木造住宅では“沈む感覚”が倍増します。
このような環境要因も、「柔らかすぎる」と感じる一因になります。
✅ チェックリスト:
- ボトムを使用している
- 湿度60%以上の環境
- フローリングの下がやわらかい
→ この3つに当てはまる人は、マットレス構造よりも設置環境を見直すのが先決
結論として、「柔らかすぎる」レガリアの正体は、“マットレス構造 × 土台 × 環境”の組み合わせにある。
モデルや設置を正しく理解すれば、買い替えずとも体感を大きく改善できます。
「柔らかすぎ」を“今すぐ”軽減する5つの打ち手(費用順)
「せっかくレガリアを買ったのに、柔らかすぎて腰が沈む」「寝返りのたびに身体がもぐる感じがする」——そんな不満を抱えている人は多いもの。
しかし実は、買い替えをしなくても“柔らかすぎ”は改善できます。
ここでは、専門店やマットレス販売員でもあまり語られない、コストをかけずに寝心地を“硬め方向”へ調整する5つの方法を、実践的な順番で紹介します。
すべて、今日から自宅でできる内容です。
①土台を見直す(ボトム→板張り・すのこに変更)
最も効果が大きいのが、「土台(ベッドフレーム)」の見直しです。
柔らかすぎる原因の半分以上は、マットレスそのものではなく下にある“ボトム”のスプリング構造にあります。
レガリアは高級ホテルと同じ“ダブルクッション構造”を採用するケースが多く、マットレスの下にスプリング入りのボトムベースを使うと、体圧を二重に分散。
一見高級な寝心地ですが、実際には腰が落ち込み、支えが抜ける感覚になりがちです。
対策:
- 方法①: ボトムを外し、すのこベッドやフラットな板張りフレームに置き換える。
- 方法②: ボトムの上に合板(厚さ12mm程度)を敷くことで、弾みを抑える。
この2つの方法だけで、体感硬さは約20〜30%アップ。
費用も数千円〜1万円以内で済むため、最初に試すべきアプローチです。
💡 プロのポイント:
柔らかいマットレス×柔らかいボトムは“沈みすぎ”の典型。
支えがしっかりしたフラット面に変えると、腰の違和感が驚くほど軽減します。
②体幹ゾーン直下を“部分補強”する(ベニヤ板で腰部補強)
「全体を硬くするのは嫌だけど、腰だけ沈むのを何とかしたい」という人におすすめなのが、部分補強です。
腰の位置(マットレスの中央〜少し下)にベニヤ板や折りたたみボードを部分的に挟むことで、沈み込みを防止できます。
柔らかさを残しつつ“支えの柱”を増やすイメージです。
手順:
- マットレスを一度立てかけて、下にベニヤ板を設置。
- 位置は、寝たときに腰(へその少し下)がくるあたりに合わせる。
- 板の幅は30〜40cm程度が目安。
- すのこの上に直接敷く場合は、角を丸めて布で覆うと滑りにくい。
メリット:
- 全体を硬くせずに腰だけ支えることができる。
- 費用はベニヤ板1枚(数百円)で済む。
- 腰痛対策としても効果的。
💡 ワンポイント:
板を敷く位置を数センチ変えるだけでも体感が変わる。
最初は仰向けで寝て「腰が沈まず・浮かず」の位置を探るのがコツです。
③敷きパッドを“薄手・高反発寄り”に変更
「柔らかすぎる」と感じる人の多くが、実は敷きパッドの選び方を間違えています。
冬用の厚手タイプや低反発パッドを重ねると、せっかくのレガリアの反発が吸収され、沈み込みがさらに強調されてしまいます。
対策:
- 中綿タイプではなく、**高反発ウレタン入りの薄手パッド(1〜2cm)**に変更する。
- 表面素材はポリエステルや竹繊維など、張りのある素材がおすすめ。
- 通気性を確保してウレタンの湿気柔化を防ぐ。
特に、夏場や梅雨時期は湿度によって素材がやわらかくなりがち。
「同じマットレスなのに季節で寝心地が変わる」と感じる人は、パッドを見直すだけでも改善できます。
💡 おすすめ組み合わせ:
レガリア(柔らかめモデル)+薄手高反発パッド+すのこベッド=バランスの良い“しなり×支え”設計。
④枕を5mm単位で再調整(頸椎の落ち込み防止)
意外に見落とされるのが枕の高さ問題です。
マットレスが柔らかいと、身体全体が沈み、頭も下がるため、枕が相対的に「低すぎる」状態になります。
このとき、首と肩に負担がかかり、「沈みすぎ」「寝返りがしにくい」と感じやすくなるのです。
対策:
- 枕の中材(パイプ・ウレタンチップなど)を5〜10mmだけ追加する。
- もしくは、薄手のタオルを1枚折って枕の下に敷く。
たったこれだけでも、頸椎の角度が整い、腰の沈み込み感も軽減されます。
なぜなら、首が落ちると背骨全体がカーブし、腰が自然と沈んでしまうからです。
💡 プロの視点:
枕調整は「柔らかいマットレスを硬く感じさせる最安の方法」。
腰ではなく“頭の高さ”を変えることで、姿勢全体のバランスを再調整できます。
⑤ローテーション/頭脚入れ替えで沈み込みを分散
レガリアのような高級マットレスは耐久性が高いとはいえ、使用環境や体重によって特定箇所のヘタリが早く出ることがあります。
「腰の部分だけ沈む」「片側だけ柔らかく感じる」といった症状は、その典型例です。
対策:
- 3ヶ月に1回を目安に、マットレスの上下・裏表をローテーションする。
- ピロートップ付きモデルなど“裏返せないタイプ”は、頭と脚の入れ替えだけでもOK。
- これにより、スプリングやウレタンの負荷が均等になり、柔らかさの偏りが改善されます。
メリット:
- 無料でできる
- 寝心地が安定し、寿命が伸びる
- 「柔らかい部分だけ沈む」感覚を防げる
💡 補足:
マットレスの下に湿気が溜まりにくくなるため、カビ・臭い対策にも効果的です。
柔らかすぎて悩んでいる人の多くは、“買い替え”より“調整”で解決できる状態にあります。
特に、①と②(土台&部分補強)は即効性が高く、費用も最小限。
「レガリア=柔らかすぎて失敗した」と感じている人ほど、まずこの5ステップを順に試してみてください。
寝心地が安定し、“包まれるけど沈まない”理想の寝姿勢が手に入ります。
それでも柔らかい…買い替え前に“モデル別”乗り換え候補を比較
「対策をしても、どうしても柔らかい」「腰の沈み込みが限界」——そんなときは、いよいよ買い替えを検討するタイミングかもしれません。
ただし、同じ“レガリア”ブランドの中でも、モデルによって寝心地や硬さは大きく異なります。
「高級=柔らかい」わけではなく、モデル選び次第で“支え重視”の寝心地にも変えられるのがレガリアの特徴です。
ここでは、「柔らかすぎたモデル」から乗り換える際におすすめの“しっかり系モデル”と、体重・寝姿勢別の相性、そして価格・耐久性の観点からの選び方を徹底比較します。
同ブランド内の“しっかり系”候補(オネスティPOなど)
レガリアのラインナップには、大きく分けて「包み込む柔らか系」と「支え重視のしっかり系」があります。
柔らかすぎて後悔した人が次に選ぶべきは、後者の“体圧分散より支持性重視”タイプ。
代表的な候補を紹介します。
■ オネスティPO(Honesty PO)
最も“硬め”の代表格。
高反発フォーム+硬質コイルを組み合わせ、腰が沈み込まない安定感が特徴。
包み込み感は控えめですが、「しっかり支えたい」腰痛持ちや仰向け寝派に最適です。
上層のピロートップが薄く、反発力をダイレクトに感じられる構造になっています。
■ エンシス(Ensis)
オネスティよりやや柔らかめながら、芯のある寝心地。
高密度コイルとセンターサポート構造で、腰・背中のラインを支えながら肩やお尻を包み込む絶妙なバランス。
「完全な硬めは嫌」「柔らかさを少し残したい」人に人気の中間モデルです。
■ グランサリー(Gransary)
包み込む系の中では比較的しっかり。
多層フォームながら反発の戻りが早く、横向き寝と仰向け寝の両方に対応しやすい。
現在“柔らかいけど寝心地は好き”という人が、ワンランク硬めを狙うならこのモデルが狙い目です。
💡 選び方のコツ:
・「腰が落ちる・寝返りが重い」→ オネスティPO
・「柔らかいけど沈み込みすぎる」→ エンシス
・「全体の感触は好き、でももう少し支えが欲しい」→ グランサリー
体重帯×寝姿勢別の相性チャートで最適硬さを見つける
同じマットレスでも、体重・体型・寝姿勢によって感じ方はまったく違います。
「友人が同じモデルで快適でも、自分は腰が痛い」となるのはこのためです。
以下のチャートを参考に、あなたに合う“硬さゾーン”を見つけてください。
| 体重/寝姿勢 | 仰向け寝 | 横向き寝 | うつ伏せ寝 |
|---|---|---|---|
| 45kg未満(軽め) | 柔らかめ(グランサリー) | 中間〜柔らかめ(インシグニア系) | 硬め(オネスティPO) |
| 45〜65kg(標準) | 中間(エンシス) | 柔らかめ〜中間(グランサリー) | 硬め(オネスティPO) |
| 65〜80kg(やや重め) | 中間〜硬め(エンシス/オネスティPO) | 中間(グランサリー) | 硬め(オネスティPO) |
| 80kg以上(重め) | 硬め(オネスティPO) | 中間(エンシス) | 硬め(オネスティPO) |
💬 判定ポイント:
- 仰向け寝: 腰の落ち込みを防ぐ“支え重視”が基本。
- 横向き寝: 肩と腰のラインを受け止める柔軟性が必要。
- うつ伏せ寝: 反り腰を防ぐため、硬めを選ぶのがベター。
レガリアは全体的に「包み込む設計」が多いので、体重が重い人・骨格がしっかりしている人は“柔らかすぎ問題”を感じやすい傾向があります。
その場合、高反発構造+ピロートップ薄めモデルへの乗り換えが最も確実です。
価格・耐久性・メンテナンス性を総合比較
「柔らかすぎを解消するために買い替える」といっても、価格や耐久性も重要な判断材料です。
以下に、主要モデルを比較してみましょう。
| モデル名 | 価格帯(シングル) | 硬さ傾向 | 耐久性 | メンテナンス性 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| オネスティPO | 約25〜30万円 | 硬め | ★★★★★ | ローテーション可 | 腰痛持ち・体重重め |
| エンシス | 約28〜33万円 | 中間〜硬め | ★★★★☆ | ローテーション可 | 標準体重・仰向け寝 |
| グランサリー | 約30〜35万円 | 中間 | ★★★★☆ | ピロートップあり(頭脚入替のみ) | 横向き寝・包まれ感重視 |
| インシグニア系(柔らかめ) | 約35万円〜 | 柔らかめ | ★★★☆☆ | ローテ不可(厚ピロートップ) | 軽体重・肩こり体質 |
🔍 比較して分かるポイント:
- 硬さを求めるならオネスティPOが最有力候補。
- 柔らかすぎるマットレスからの“違和感ゼロ移行”を狙うなら、エンシスが最も自然。
- グランサリーは“包まれる寝心地を残したまま支え感をプラス”した中庸モデル。
💡 耐久性を最大化するコツ:
どのモデルでも共通して言えるのは、「ローテーションと換気」です。
3ヶ月に1度、頭脚を入れ替え、マットレス下に湿気を溜めないだけで、寿命は1.5倍以上変わります。
特に柔らかめモデルはヘタリやすいので、定期的な換気+補強板の併用が長持ちの秘訣です。
「柔らかすぎて失敗した」と感じている人の多くは、実は「モデル選び」と「土台設定」のミスマッチが原因です。
買い替えの前に一度、どのシリーズの硬さが自分の体重と寝姿勢に合うのかを見極めることで、同じレガリアでも**“沈まない快眠”を再現することができます。**
“柔らかい=失敗”ではなく、“合っていないだけ”。
あなたの体にフィットする“硬さの正解”を、もう一度見つけ直してみてください。
返品・交換の“現実”とリスク回避(知らないと損)
「柔らかすぎて腰が痛い」「思っていた寝心地と違う」——そんな後悔の声が多いレガリアの購入後トラブル。
しかし実際のところ、“柔らかすぎ”という理由で返品・交換ができるケースはほとんどありません。
購入前は“高級マットレス=安心”と思いがちですが、いざ届いてみると「試した時と違う」「沈み込みすぎる」と感じることも多いのが現実です。
ここでは、レガリアを購入したあとに「柔らかすぎた…」と後悔しないために知っておくべき、返品・交換の実情とそのリスク回避法を、専門家目線で解説します。
レガリアは“快適性理由”の返品・交換は基本不可
レガリアを取り扱うIDC大塚家具や正規販売店では、「快適性(寝心地)」を理由とした返品・交換は受け付けていません。
これはマットレス全般に共通するルールで、「柔らかすぎ」「合わない」「沈み込みが気になる」といった感覚的な理由は“お客様都合”とみなされるためです。
レガリアは、購入後に真空圧縮が解除されると再販売ができない性質のため、開封後の返品がほぼ不可能。
そのため、
「一晩寝てみてから考えよう」
という“お試し感覚”での購入は非常にリスクが高いと言えます。
一部の通販マットレスでは「〇日間返品保証」を設けていますが、レガリアのような高級ブランドでは、衛生面と構造劣化リスクから返品対応を行っていません。
✅ 現実的な対応の範囲
- 未開封・未設置の状態で、配送前キャンセル → ○可能(ただし期限内)
- 設置後・開封済み → ✕不可(好み・寝心地の問題は対象外)
- 明確な製品不良(スプリング破損・縫製不良など) → ○メーカー対応あり
つまり、「柔らかすぎた」は“製品不良”ではなく“個人の感覚”とされるため、返品対象外となります。
💡 ポイント:
「柔らかさ」は好みの問題とみなされる。返品を想定せず、“合う硬さを見極めてから買う”ことが何より重要。
不具合と“好み”の違いを理解する(初期不良の判断基準)
「これって不良品じゃないの?」と思うほど柔らかい場合でも、ほとんどは正常範囲です。
ここを誤解してトラブルになるケースが多いため、不具合と“好み”の違いを明確にしておきましょう。
■ 不具合(交換対象になるケース)
- コイルが破損して「ボコッ」としたへこみがある
- 一部分だけ極端に沈み込み、横に寝ると傾きを感じる
- カバーや縫製に明らかなほつれ・破損がある
- ウレタン内部で“空洞”のような異常な空気感がある
このようなケースでは、初期不良として14日以内に販売店へ連絡すれば、検査・交換対応をしてもらえる可能性があります。
ただし、「寝てみたら思ったより柔らかかった」「腰が沈む気がする」といった感覚的な問題は対象外です。
■ 好み(返品不可のケース)
- 店舗で寝たときより柔らかい気がする
- 仰向けで腰が落ちる
- ピロートップが沈みすぎる
- 横向き寝だと沈んで寝返りが打ちにくい
これらはレガリア特有の「多層構造」「温度や湿度による素材変化」によって起こる“体感差”であり、不良ではありません。
■ 注意点:環境による錯覚も多い
・冬→硬く感じる(ウレタンが冷える)
・夏→柔らかく感じる(湿度で柔化)
・ボトム使用→柔らかく感じる(ダブルクッション効果)
こうした要因も「柔らかすぎる」と感じる一因。
環境を整えることで改善する場合もあるため、不具合と勘違いしないよう注意が必要です。
💡 見極め方のコツ:
“腰の位置”を中心に左右差や局所沈みがあるかを確認。
面全体が均一に沈むなら好み、部分的に沈むなら不良の可能性。
購入前にできる“保険”──試寝時間・土台確認・搬入後調整を前提に
「柔らかすぎ」を避けるための最も確実な方法は、購入前に“自分の身体で検証する”ことです。
高級マットレスは決して安くない買い物。後悔を防ぐために、次の3つの“保険ステップ”を実践しましょう。
① 店舗で最低10分以上、横向きと仰向けで試す
レガリアは最初の数分だけ“高級ホテルのようにふわっと”感じますが、10分以上横になると沈み込みの深さが実感できる構造です。
体圧が腰・肩にどう分散されるかを確かめるために、必ず長時間の試寝を。
試すときは、普段使っている枕の高さに近いものを使うのがポイントです。
② 土台(ベッドフレーム)のタイプを必ず確認
「同じマットレスなのに店と家で違う」最大の原因が“土台の違い”です。
店舗では板張りフレームが多く、家庭ではスプリング入りボトムを使うケースが多いため、自宅では柔らかく感じやすい傾向があります。
購入時に「自宅の土台環境」を伝え、店員に近い条件で試すようにしましょう。
③ 搬入後はすぐに寝心地をチェックし、必要なら微調整
設置直後は、マットレス内部の空気やフォームが安定していないことがあります。
1〜2日後にもう一度寝心地を確認し、柔らかすぎる場合は補強板を追加するなど早期に調整しましょう。
この段階で気づけば、“腰が沈む”状態を悪化させずに済みます。
💡 プロのアドバイス:
・試寝時に「これは少し硬いかも」と感じるくらいが、自宅では“ちょうど良い”。
・「柔らかめが好き」でも、体重・寝姿勢によっては中間モデルを選ぶのが安全。
高級マットレスで後悔する人の多くは、
「返品できると思っていた」「試寝が短かった」「家の環境を考慮していなかった」
という3つのミスを犯しています。
レガリアは構造も素材も繊細な“調整型マットレス”です。
購入後に「柔らかすぎる」と感じても、返品はできません。
だからこそ、購入前に“自分の環境でどう感じるか”をシミュレーションすることが最大の保険なのです。
読者の悩み別・即解決ガイド(Q&A)
「レガリアが柔らかすぎて腰が沈む」「肩が痛くて朝起きると痺れる」「店で試したときと全然違う」——そんな声を多く聞きます。
高級マットレスほど“環境や体格の違い”に影響を受けやすく、ちょっとした条件差で寝心地が大きく変わるのが現実です。
ここでは、レガリアを実際に使って「柔らかすぎ」と感じる人が抱えやすい4つの代表的な悩みを取り上げ、即実行できる解決法を専門家視点でわかりやすく解説します。
道具や追加費用は最小限。今日からできる“実践型Q&A”です。
Q. 仰向けで腰が落ちる → A. 腰部下に板補強+低め枕でバランス調整
レガリアで最も多い悩みが、「仰向けで寝ると腰が沈み、翌朝痛くなる」というパターンです。
これはマットレスが柔らかいというよりも、体の重心(腰・骨盤まわり)を支えきれていない状態。
柔らかい層が体の中心を吸い込み、腰椎が過伸展してしまうのが原因です。
■ 即効性のある対処法
- マットレスの下に30〜40cm幅のベニヤ板を敷く。
腰の位置(マットレス中央よりやや下)に板を入れるだけで、沈み込みがピタッと止まります。 - 枕を5mm〜1cm低くする。
マットレスが沈むと頭が下がり、相対的に枕が高くなり首が折れやすくなります。
首の角度をフラットに戻すことで、背骨全体のラインが自然になります。
この2つを組み合わせるだけで、腰・首・背中のカーブが一直線に整い、沈み込み感が劇的に改善します。
💡 ワンポイント:
板は厚すぎると逆に硬く感じるため、まずは5〜10mmの合板から試すのがおすすめ。
Q. 肩が沈みすぎて腕が痺れる → A. 土台を硬化+横向き枕で対応
「肩が深く沈みすぎて腕がしびれる」「横向きで寝ると肩が詰まる」場合は、マットレスが柔らかすぎるというよりも、沈み方のバランスが悪い可能性があります。
レガリアのように上層がソフトなモデルでは、肩まわりが深く沈む一方で腰の支えが足りず、体が“くの字”になって血流を圧迫しているのです。
■ 改善ステップ
- ボトムベースを板張りまたはすのこ仕様に変更。
弾力のあるスプリングボトムをやめるだけで、全体の支えが均等化されます。 - 横向き専用の高め枕を使う。
肩が沈む分だけ頭の位置が低くなるため、首の角度を保つために枕を1〜2cm高くします。
耳・肩・腰が一直線になる高さが理想です。 - 敷きパッドを高反発素材に。
肩と腰の荷重を均等に分散し、体のラインに沿った支えを作れます。
これで、肩の沈み過ぎによる腕のしびれや胸の圧迫感が緩和され、寝返りもスムーズになります。
💡 専門家メモ:
肩が痛い=「マットレスが硬い」と思いがちですが、柔らかすぎて姿勢が崩れているケースが大半。
支えを強化する方が改善が早いです。
Q. 夏だけ柔らかく感じる → A. 通気性UP+除湿で弾力維持
「冬はちょうど良いのに、夏になると沈みすぎる気がする」——これは湿度と温度による素材変化が原因です。
レガリアの内部にはウレタンフォームが使われており、湿気を吸うと柔軟性が上がって“ふにゃっ”とした感触になります。
■ 改善方法
- ベッド下の通気を確保する。
すのこベース+床下5cm以上の空間を作ることで、湿気がこもらず反発が安定します。 - 除湿シートやシリカゲルマットを併用。
特に梅雨時期は、マットレス下に湿気が溜まりやすく、ウレタンがやわらかくなる傾向があります。 - サーキュレーターを使用して風を通す。
週1回でも風を通すと、弾力の“戻り”が早くなります。
💡 補足:
湿度60%を超えると、体圧分散性が下がり「沈みが深く感じる」。
逆に冬は乾燥で少し硬くなるため、季節による違いを“異常”と感じる必要はありません。
Q. 店で硬く感じたのに自宅では柔らかい → A. 床構造・湿度・ボトムの違いが原因
「お店ではしっかり支えられる感覚だったのに、自宅ではフワフワ…」という相談は非常に多いです。
このギャップの主な原因は、設置環境(床・湿度・ベッド構造)の違いにあります。
■ 原因1:床の構造の違い
店舗はコンクリート床+板張りベッドで設置されていることが多く、反発が強く感じられます。
一方、自宅の木造住宅や2階フローリングでは、床全体がわずかにたわむため、マットレスまで柔らかく感じてしまいます。
■ 原因2:ボトムやマットレス下の仕様
店舗では展示用のフラットベースを使用していますが、自宅ではスプリングボトムを選ぶ人が多く、柔らかさが1.5倍ほど増すと言われます。
■ 原因3:湿度と温度
エアコン管理された店内(湿度40〜50%)と違い、自宅では湿度が60〜70%を超えることもあり、
マットレス内部のフォームがやわらかくなる傾向があります。
■ 解決策
- 自宅環境を**“店と同じ条件”に近づける**。
→ ボトムを外して板やすのこに変更。
→ 除湿機で湿度を50%前後に保つ。 - 試寝時に「やや硬めかな」と感じるモデルを選ぶ。
→ 家では必ず柔らかく感じるため、少し硬めを選ぶのが正解です。
💡 プロの視点:
店舗=理想条件/自宅=生活条件。
つまり、「同じモデルでも違う寝心地」は当然の現象です。
大切なのは、“柔らかく感じる前提”で土台と環境を調整しておくこと。
柔らかすぎの原因は、マットレスそのものより環境・姿勢・支え方にあります。
一見複雑に見えても、上記のQ&Aで紹介した方法を実践すれば、どれも即日改善可能。
レガリア本来の「包み込まれながらも支える寝心地」を取り戻す第一歩になります。
了解しました。
以下は「まとめ部分を省いた完成版本文」です。
そのままWordPressに貼り付けて使用できます。
店では分からない“家で硬く感じさせる”セットアップ
「お店で寝たときはちょうど良かったのに、自宅に置いたら柔らかすぎて腰が沈む」
——レガリア購入者が最もよく口にする言葉です。
実はこの“柔らかすぎ現象”は、マットレスそのものよりも設置環境や重ねる寝具のレイヤー構成が原因で起きることがほとんど。
同じモデルでも、使い方ひとつで体感の硬さが20〜30%変わるのです。
ここでは、「家でも店で寝たときのように“しっかり支えられる”寝心地を再現する方法」を、セットアップの観点から解説します。
「買い替え前にできる最高の調整」として、ぜひ試してみてください。
推奨レイヤー:マットレス/薄手パッド/ボックスシーツのみ
多くの人が見落としがちなのが、マットレスの上に何を重ねているかという「レイヤー構成」。
レガリアは、マットレス内部に何層ものウレタンやコイルが配置された“完成された寝具構造”です。
そのため、上に余分な敷きパッドや厚手のベッドパッドを重ねると、せっかくの反発と支えが吸収されてしまうのです。
■ 正しいセットアップの基本構成
【上から】
ボックスシーツ
薄手の敷きパッド(1〜2cm)
レガリア本体
土台(フラットベッド/すのこ/ボトム)
■ 避けたいNG構成
厚手パッド(中綿入り・ふわふわタイプ)
+
低反発トップパッド
これらを重ねると、上層だけで沈み込み、コイルの反発力が伝わらなくなります。
結果として、「包まれる」を通り越し「沈む」に変わってしまうのです。
■ 推奨パッド素材
- 高反発ウレタン(薄手タイプ)
- 通気性の良いメッシュ素材
- 吸湿速乾仕様(夏場もヘタらない)
💡 プロのポイント:
“柔らかすぎる”と感じたときほど、「余分なパッドを外す」だけで体感が劇的に変わります。
「硬くするために何かを足す」のではなく、まずは引き算からが鉄則です。
土台別セッティング例(すのこ=補強板追加、ボトム=硬化策必須)
レガリアの柔らかさを左右する最大要因が、**ベッドフレームの種類(=土台)**です。
どんなに高級マットレスでも、土台が柔らかければ全体が沈みます。
ここではタイプ別に、最適なセッティング例を紹介します。
■ ① すのこベッドの場合:補強板を追加して安定化
すのこは通気性が良く、湿気対策に優れていますが、板の間隔が広いと“たわみ”が発生します。
レガリアは重量があるため、コイル部分がすのこの隙間に沈み込み、体圧が一点に集中しがちです。
改善策:
- ホームセンターなどで厚さ12mm前後の合板を用意。
- すのこの上に敷くことで、面全体で支える“フラット構造”に。
- 腰の沈み込みが減り、マットレスの反発が正しく伝わります。
■ ② フラットボード/板張りベッドの場合:そのままでOK
最も理想的なのが、板張りベッド。
フラットで面全体が支えられるため、柔らかいマットレスでもしっかりした安定感を得られます。
この場合は追加補強の必要はなし。
ただし、通気性を確保するために定期的な立てかけ乾燥を行いましょう。
■ ③ ボトムベース(スプリング入り)使用の場合:硬化策が必須
ボトムベースはホテル仕様の高級スタイルですが、マットレスの下にスプリングがあるため“二重クッション構造”になります。
この状態では、マットレス+ボトムの両方が沈み、「柔らかすぎる」と感じる最も一般的な原因になります。
改善策:
- ボトムの上に合板を敷く(厚さ5〜10mm)
→ 弾力が抑えられ、体重をしっかり受け止める。 - 脚部の下に硬質ゴムパッドを入れる
→ 床との間で揺れを減らし、全体の沈み込みを軽減。
💡 まとめると:
- すのこ → 板を「足す」
- フラット → 「そのまま」
- ボトム → 弾力を「減らす」
この原則を守るだけで、体感硬さは確実に改善します。
湿度・換気・結露対策で体感硬さを一定に保つ
「昨日より柔らかく感じる」「季節で寝心地が違う」——それは湿度と温度の影響によるもの。
レガリアに使われているウレタンフォームやピロートップ素材は湿気を吸収しやすく、空気中の水分で柔軟性が変わります。
これを放置すると、夏場は“沈みやすく”、冬場は“硬く感じる”という現象が起きます。
■ 対策①:週1回の立てかけ換気
- マットレスを壁に立てかけて、裏面に風を通す。
- 1時間でも湿気が抜け、内部のウレタンが締まって弾力が回復。
- 特に湿度の高い梅雨〜夏は必須です。
■ 対策②:除湿シート+サーキュレーター
- 除湿シートをマットレス下に敷くことで、湿気吸収+カビ防止。
- サーキュレーターを当てて空気を動かすと、体感温度も下がりウレタンが硬化して安定します。
■ 対策③:結露防止の床設置環境
フローリング直置きはNG。
床下の結露で湿気が溜まり、素材が柔らかくなる原因になります。
どうしても直置きする場合は、通気マット+除湿剤+スノコパネルの三点セットで対策しましょう。
💡 プロのアドバイス:
湿度60%を超えると、ウレタンは物理的に“軟化”します。
一見同じ寝心地でも、「梅雨→柔らかい」「冬→硬い」は自然な変化。
重要なのは、体感を一定に保つための環境管理です。
レガリアの“柔らかさが武器になる”人もいる
「柔らかすぎて失敗した」と感じる人がいる一方で、同じレガリアの“包まれるような柔らかさ”を絶賛する人もいます。
それは単なる「好み」の問題ではなく、体型・寝姿勢・身体の状態によって「柔らかさ」がメリットに変わるケースがあるからです。
ここでは、柔らかいレガリアが“むしろ理想の寝心地になる”人の特徴と、
その柔らかさを上手に活かすための条件・チューニング法を解説します。
肩幅広め・横向き派・関節痛持ちには“包まれ感”がプラス
「柔らかすぎて沈む」=悪ではありません。
むしろ、肩・腰・関節に圧がかかりやすいタイプの人にとっては、レガリアのソフトな構造が体を守るクッションになります。
■ 横向き寝の人
横向きになると、肩と腰の出っ張り部分に体圧が集中しやすく、硬いマットレスでは肩が詰まって血流が悪くなりやすいのが難点です。
レガリアの上位モデル(インシグニア・エルゴシェルなど)は、ウレタン層が厚く肩を包み込む設計のため、肩まわりの沈み込みが自然に起こり、
背骨がまっすぐ維持されやすくなります。
結果、寝返りのたびの痛みや腕のしびれを防ぐことができるのです。
■ 肩幅が広い体型の人
男性やスポーツ経験者など、肩幅が広い人ほど横向き寝で「浮きやすい」「支えきれない」という悩みを抱えがち。
柔らかいレガリアは肩部分がしっかり沈むため、体幹と肩の差を吸収して自然な姿勢をキープできます。
これにより、寝返り時の違和感や寝起きの肩こりが軽減します。
■ 関節痛や筋肉の緊張がある人
関節や筋肉に慢性的な張りがある人にとって、柔らかさは“圧の逃げ場”になります。
体圧を吸収する層が厚いレガリアは、体を面で支えながら沈ませる構造。
これが関節への反発ストレスを軽減し、睡眠中の痛みを和らげます。
💡 ポイント:
・肩・腰・関節に“接触圧”がかかりやすい人は柔らかめが◎
・沈むことで「痛みを分散」し、「力が抜ける」感覚を得られる
センターサポート×ソフト上層のバランスを活かす条件
レガリアの真価は、柔らかいだけではなく、**“芯がある柔らかさ”**にあります。
多くのモデルには「センターサポート構造」が採用されており、腰や背中を中心に硬めの素材で補強されています。
■ センターサポートとは
マットレスの中央部(腰・骨盤ゾーン)に、他の部分より硬めの素材を配置し、
「沈む部分」と「支える部分」を分けた構造のこと。
これにより、柔らかい上層が沈みつつも、体の中心はしっかり支えられ、“浮かず沈まず”の理想的なラインを実現します。
■ バランスを最大限活かすポイント
- 腰の位置がセンターゾーンに正しく乗るように設置する
→ ベッドの位置がずれて腰が端にくると、支えが機能しません。 - ピロートップを潰さない寝具構成にする
→ 厚手の敷きパッドを重ねるとセンターサポートの反発が伝わらなくなります。 - 体重バランスを意識する
→ 体重50〜70kg前後の人が最も安定してサポートを受けやすく、重すぎる人はボトム補強で調整を。
柔らかさの中に“芯のある支え”が感じられるとき、レガリアの設計意図が正しく機能している証拠です。
💡 専門家のアドバイス:
柔らかさ=全体が沈む、ではなく、
“上層だけ沈んで下層が支える”設計が理想。
センターサポート付きモデルを正しく使えば、柔らかさが「快眠性能」に変わります。
沈み過ぎを防ぐ最小限チューニング法
柔らかさが快適とはいえ、沈み込みが深くなりすぎるとサポート力が低下してしまいます。
そんなときは買い替えではなく、“最小限のチューニング”で寝心地を整えるのが賢い選択です。
■ ① 土台の硬さを調整する
- スプリング入りボトムを使っている場合は、合板(厚さ5〜10mm)を1枚敷くだけで沈み込みが抑えられます。
- すのこベッドなら、腰の位置だけ部分補強してもOK。
これだけで体感硬さは約20%アップします。
■ ② 薄手の高反発パッドを重ねる
厚手の低反発パッドはNG。
代わりに、厚さ1〜2cmの高反発ウレタンパッドを重ねると、
沈み込みを防ぎながらも包み込み感を残せます。
■ ③ 枕の高さを調整する
柔らかいマットレスでは体全体が沈むため、相対的に枕が高く感じることがあります。
枕を5mm〜1cm低くして首の角度を整えるだけで、背骨のラインが安定し、腰の沈み込みも減少します。
■ ④ 湿度・温度をコントロールする
ウレタンフォームは湿気や熱で柔らかくなりやすい素材です。
- 梅雨や夏場 → 除湿機+サーキュレーター
- 冬場 → 加湿器で乾燥による硬化を防ぐ
この「湿度チューニング」で、体感硬さを一定に保つことができます。
💡 ワンポイント:
柔らかいマットレスを“硬くする”よりも、“沈み込みすぎを防ぐ”のがコツ。
少しの調整で柔らかさのメリットだけを残せます。
レガリアの柔らかさは、すべての人にとってマイナスではありません。
体格や姿勢、そして支え方を理解すれば、「柔らかさ=快眠」へと変わるのがこのブランドの魅力です。
硬さを求めるより、自分の体とマットレスの関係を“整える”。
それが、レガリアを最大限に活かす一番の近道です。
購入前の“失敗しない試寝プロトコル”(保存版)
「店で寝た時はちょうど良かったのに、家では柔らかすぎた」
「試寝なんて数分で終わらせたけど、あれが失敗の原因だったかも…」
レガリアのような高級マットレスは、ほんの数分の印象で選ぶと後悔しやすい商品です。
理由はシンプル——レガリアは“寝姿勢の変化”と“土台環境”で体感が大きく変わるからです。
ここでは、実際に販売現場でも使われる“プロの試寝方法”を一般購入者向けに最適化した、
**「レガリアを失敗なく選ぶための試寝プロトコル」**を紹介します。
柔らかすぎ・硬すぎ問題を防ぐ唯一の方法は、“正しく試すこと”。
この3ステップを実践すれば、店頭でも自宅での寝心地を再現しやすくなります。
横向き・仰向けを各10分試す(寝返り・圧痛を確認)
多くの人が試寝でやってしまう最大のミスは、「3分ほど横になって“なんとなく良さそう”で決めてしまう」ことです。
しかし、レガリアは上層に柔らかい素材を使っているため、寝始めの2〜3分と10分後の沈み込み量が大きく変わる構造になっています。
■ ステップ①:横向き10分
- 肩と腰の沈み込みをチェック。
- 肩が圧迫されて痛くないか?
- 腰が浮いていないか?(隙間があると硬すぎ)
横向き寝で10分キープすると、肩・腰の支え方のバランスが実感できます。
柔らかすぎるマットレスでは、肩が深く沈みすぎて背骨がS字に曲がり、翌朝に「肩甲骨が重い」「腕がしびれる」と感じやすくなります。
■ ステップ②:仰向け10分
- 腰が落ちていないか?(手のひら1枚分の隙間が理想)
- 背中全体が均等に支えられているか?
仰向けでは腰部の沈み込みがカギ。
柔らかすぎると骨盤が下がって背骨が反り、腰に負担が集中します。
逆に硬すぎると、お尻が浮いて背中が圧迫されるため、どちらも寝返りが増える原因になります。
💡 チェックのコツ:
「寝返りしたくなる=体が違和感を訴えている」サイン。
自然に動ける寝心地が“最適硬さ”です。
土台を実機で変えて体感差を確認
レガリアを試すとき、もうひとつ重要なのが**「どんなベッドフレームで寝るか」**です。
お店では、展示台によって体感が変わるのに、ほとんどの人はその違いを確認せずに購入してしまいます。
■ フレーム・ボトムの違いが寝心地を変える
- ボトムベース(スプリング内蔵タイプ)
→ 柔らかく沈みやすく、包み込まれる感触が強い。
→ 家で「柔らかすぎる」と感じやすい原因ナンバーワン。 - 板張り・フラットベース
→ コイルの反発がダイレクトに伝わり、腰が安定。
→ 「支えがしっかりして気持ちいい」と感じる人が多い。 - すのこベッド
→ 通気性は高いが、隙間が広いと沈み込みが出やすい。
■ 試すときのポイント
- 販売員に「ボトム」と「板張り」を両方用意してもらい、同じモデルで2パターン試す。
- 体重を腰にかけてゆっくり沈み込み具合を比較する。
- 「自宅の土台がどちらに近いか」を伝えて、近い条件で再現してもらう。
同じマットレスでも、ボトム使用時は体感硬さが1.5段階ほど柔らかくなるのが一般的です。
この違いを知っておくことで、購入後の「思ってたのと違う!」を防げます。
💡 専門家メモ:
家での体感は「お店より柔らかい」が基本。
試寝時は“やや硬い”くらいを選ぶのが成功パターンです。
店員に“腰部落ち込みチェック”を依頼して第三者評価を得る
自分では「ちょうど良い」と思っていても、腰が沈んでいたり、肩が上がっていたりすることはよくあります。
そこで有効なのが、**販売員(もしくは寝具アドバイザー)に「腰部落ち込みチェック」をお願いすること」**です。
■ チェックの方法
- 仰向けで自然に寝た状態を保つ。
- 店員が腰の下に手を入れて、隙間や圧力を確認。
→ 手がすっと通る:腰が浮いて硬すぎ。
→ 手が入らない:沈みすぎ。
→ 指1本〜2本分:理想的なサポート状態。
第三者の目で確認してもらうことで、**感覚では分からない「沈みすぎ」や「浮きすぎ」**を正確に判断できます。
また、サイドから体のラインを見てもらうのも効果的です。
背骨が一直線に見えるなら、そのモデルはあなたに合っています。
■ 追加アドバイス
- 体重・身長・寝姿勢を店員に伝える。
→ それに合わせた“適正硬さゾーン”を教えてくれる。 - 枕も一緒に合わせる。
→ 柔らかいマットレスでは沈み込みがあるため、枕は低めを選ぶのが基本。
💡 ポイント:
「寝たときの快適さ」よりも「起き上がるときのスムーズさ」を重視。
起き上がりがスッとできる=腰が落ちていない証拠です。
試寝を「感覚でなんとなく」ではなく、「計測・観察・比較」で行うことが、
柔らかすぎ問題を未然に防ぐ最大のポイントです。
レガリアは構造が繊細で、少しの条件差でも寝心地が変わるからこそ、“科学的な試寝”が最強の保険になります。
たった30分の丁寧な確認が、10年の快眠を左右する——その価値は確実にあります。
結論──「柔らかすぎ」は設置と調整で解決できる
「腰が沈む」「買ってすぐなのに寝返りがしづらい」——。
レガリアを購入したあとに多くの人が感じる違和感、それが“柔らかすぎ問題”です。
しかし結論から言えば、そのほとんどはマットレス本体の欠陥ではなく、設置環境と調整不足が原因。
つまり、正しい方法で“硬さを引き出す”セッティングを行えば、買い替えずに解決できます。
以下では、購入後に「柔らかすぎ」と感じた人がまず確認すべきチェックポイントと、
それでも合わない場合の“賢い乗り換えステップ”を解説します。
買い替え前にやるべきチェックリスト5項目
「柔らかすぎ」と感じたとき、すぐに“失敗した”と判断するのは早計です。
まずは次の5項目を順にチェックしてみてください。
これらはすべて、費用をかけずに体感硬さを変えられる実践的な方法です。
✅ ① 土台の種類(ボトム・すのこ・板張り)を確認する
柔らかさを最も左右するのはマットレス下の構造です。
- スプリング入りボトムを使用している場合 → 柔らかく沈みやすい。
- すのこ → 隙間が広いと中央が沈みがち。
- 板張り(フラット) → 最も硬さを感じやすい安定タイプ。
👉 ボトムなら合板を1枚挟む/すのこなら補強板を敷くだけで、体感が20〜30%硬くなります。
✅ ② 敷きパッド・トッパーを「薄手・高反発」に見直す
柔らかさを感じる原因の多くが“上に重ねた寝具”。
中綿入りや低反発タイプは沈み込みを助長します。
→ **薄手で密度の高い高反発パッド(厚さ1〜2cm)**に変えると、反発力がダイレクトに伝わりやすくなります。
✅ ③ 湿度と温度を整える(特に夏場)
レガリアの上層に使われているウレタン素材は、湿度で柔らかさが変化します。
- 湿度60%以上 → 柔らかく感じる
- 湿度40〜50% → 反発が戻る
除湿機・サーキュレーター・すのこ下の風通しを確保するだけで弾力が安定します。
✅ ④ 枕の高さを5〜10mm調整
柔らかいマットレスでは体が沈むため、結果的に枕が高くなりすぎて首に負担がかかります。
少し低く調整するだけで背骨がフラットになり、腰の沈み込みも軽減します。
✅ ⑤ 腰部下にベニヤ板などで“部分補強”
腰だけが落ちる感覚がある場合、幅30cm×長さ90cmのベニヤ板を腰下に挟むのが効果的。
体圧を分散しつつも支えが強化され、「沈み込みすぎ」をピンポイントで改善できます。
💡 ポイント:
「柔らかすぎる」=「合わない」とは限らない。
ほとんどのケースで、“土台”と“湿度”と“レイヤー”を直すだけで改善します。
調整で改善しない場合の“賢い乗り換えステップ”
ここまでのチェックをすべて試しても「やっぱり柔らかい」と感じるなら、次の段階は**“同ブランド内での乗り換え”**を検討しましょう。
レガリアはシリーズごとに構造が異なり、柔らかいモデルから“支え重視”のモデルにステップアップすることができます。
■ ステップ①:自分の体重・寝姿勢を基準に見直す
レガリアは体重・体型で最適モデルが変わります。
- 体重60kg以下/横向き寝が多い → 柔らかめでもOK(グランサリー系)
- 体重60〜80kg/仰向け寝中心 → 中間硬さ(エンシス)
- 体重80kg以上/腰痛持ち → 硬め推奨(オネスティPO)
体重が重い人ほど柔らかく感じやすい傾向があるため、1ランク上の反発モデルに乗り換えると改善しやすいです。
■ ステップ②:センターサポート構造の有無を確認
柔らかいマットレスでも、**腰部に硬め素材を仕込んだ“センターサポート構造”**のものは沈み込みを防ぎやすい。
購入前に「腰部サポートゾーンがありますか?」と店員に確認するのがおすすめ。
■ ステップ③:土台は再利用する
同ブランド内の乗り換えなら、フレームやボトムをそのまま使える場合が多いです。
無理に全体を買い替えず、マットレス単体で交換するだけでも効果的。
「今の土台を使いたい」と伝えると、販売店が相性の良いモデルを提案してくれます。
■ ステップ④:返品・交換の交渉は“初期不良”でなければ難しい
レガリアは「寝心地が合わない」という理由では返品ができません。
しかし、一定期間内の再購入サポート制度を設けている店舗もあります。
購入時に「交換プランがあるか」を事前に確認しておくと、後悔を防げます。
■ ステップ⑤:最終手段は“土台変更+上位モデル試寝”
調整しても改善しない場合は、フレームの変更を検討。
スプリングボトムをフラットタイプに変えるだけで、体感が全く変わります。
この段階で「上位モデルを再試寝」し、体のラインにフィットする硬さを再確認するのが最も確実です。
💡 専門家アドバイス:
すぐ買い替えずに、“補強・環境・再試寝”の3段階を踏むこと。
高級マットレスほど、調整次第で生まれ変わります。
「柔らかすぎ」は不良でも失敗でもありません。
マットレスは“環境と組み合わせ”で硬さが変わる繊細な寝具です。
焦って手放す前に、今回のチェックリストを順に試すことで、本来の支えと反発力を取り戻すことができます。
それでも合わない場合は、同ブランド内のしっかり系モデルへ自然にステップアップ。
この流れを押さえれば、レガリアを「柔らかすぎた買い物」ではなく、「長く使える理想の寝具」へと変えることができます。
まとめ
「レガリア 柔らかすぎ」と感じたとき、原因の多くはマットレス自体の欠陥ではなく、設置環境・寝具の重ね方・体格とのミスマッチにあります。
買い替えの前に、以下のポイントを確認・調整することで、ほとんどのケースは改善できます。
🔍 重要ポイントまとめ(チェックリスト形式)
- 柔らかさは“設置環境”で変わる。
→ 特に「ボトムベース」は沈み込みが大きく、体感が1〜2段階柔らかくなる。
→ 板張りやすのこ+補強板で“支え”を増やすと、硬さが安定。 - 敷きパッドやトッパーを見直す。
→ 厚手・低反発タイプは柔らかくしすぎる原因。
→ 「薄手の高反発パッド(1〜2cm)」+「通気性の良いシーツ」が最適。 - 湿度・温度管理が体感硬さを左右する。
→ 湿度60%以上で柔らかく、乾燥で硬く感じる。
→ 除湿シートやサーキュレーターでウレタンの弾力を維持。 - 枕の高さを微調整する。
→ 柔らかいマットレスは沈むため、相対的に枕が高くなり首が詰まりやすい。
→ 枕を5〜10mm下げるだけで背骨が整い、腰の沈み込みも改善。 - 腰部下に部分補強を入れる。
→ ベニヤ板を腰の位置に挟むと沈み込みが止まり、ピンポイントで支えを強化。
→ 買い替えなしで“しっかり支える感覚”を取り戻せる。 - “柔らかすぎ=失敗”ではない。
→ 肩幅が広い人、横向き寝、関節痛持ちの人にとっては“柔らかさが武器”。
→ レガリアの包み込み構造は、正しい体勢ならむしろ快眠を促す。 - それでも合わない場合は“乗り換えステップ”を。
→ 同ブランド内の「エンシス」や「オネスティPO」など、硬め・支え重視モデルへ。
→ 購入前に「試寝10分×2姿勢」「土台比較」「腰部落ち込みチェック」を必ず実施。 - 返品は基本不可、調整での再現が基本。
→ レガリアは開封後の返品ができないため、環境調整が最も現実的な解決策。
→ “家で硬く感じさせる”セットアップで店頭の寝心地を再現可能。 - プロの試寝法が失敗を防ぐ。
→ 横向き10分+仰向け10分の「沈み込み確認」をする。
→ 店員に「腰部落ち込みチェック」を依頼して第三者の評価を得る。
💡 最後に
レガリアの柔らかさは“敵”ではなく、“調整で味方にできる特性”です。
土台・湿度・寝具構成という外的要因を整えるだけで、「沈みすぎ」から「包まれる安心感」へと変化します。
焦って買い替える前に、今回紹介したステップを順に試してみてください。
それだけで、あなたのレガリアは本来の反発力とサポート性能を取り戻し、10年先まで快適な寝心地を維持できるはずです。