
「え…階段で引っかかって動かないんだけど…」
新しいマットレスを買ってワクワクしていたはずが、階段の途中でピタッと止まり、
持ち上げても、倒しても、角度を変えても動かない。
汗だくになりながら「どうしよう…返品?吊り上げ?そもそも入る家だったっけ…?」と絶望する——
そんな経験をしてしまった人、もしくは「買う前に本当に入るか不安」という人も多いはずです。
実はこのトラブル、サイズ選びの失敗だけが原因ではありません。
折り返し階段・低い天井・廊下の曲がり角・スプリング構造など、
“家の構造とマットレスの相性”に問題があるケースがほとんど。
しかし安心してください。
この記事では、今まさに階段で詰まって困っている人も、購入前の不安を解消したい人も、
「どうすれば通るのか」「通らないならどうすればいいか」「そもそも選び方をミスらない方法」
を、写真なしでも想像できるレベルで分かりやすく解説します。
これを読めば——
- 今のマットレスが通らない理由がわかる
- その場でできる解決策が明確になる
- 次の買い替えで二度と失敗しない選び方が身につく
もう「入口で詰まって動かない…」と泣きたくなる日とはサヨナラです。
さあ、あなたの家に“確実に運べる”マットレスを選びましょう。
目次
- 1 「マットレスが階段を通らない!」と検索する人の悩みを整理しよう
- 2 マットレスが階段を通らない「典型パターン」とNGサイン
- 3 素人でも判断できる「通る/通らない」採寸チェック
- 4 マットレスの構造別「通りやすさ・通りにくさ」
- 5 もう階段を通らない」と判明したときの緊急対処法
- 6 賃貸・分譲・戸建て「物件タイプ別」の注意ポイント
- 7 失敗を繰り返さないための「買い替え・買い足し」戦略
- 8 将来の引っ越し・模様替えまで見据えた搬入計画
- 9 実録ケーススタディ:「階段を通らなかった」事例とベスト解決策
- 10 【まとめ】階段を通らないマットレス問題は「購入前の採寸」と「構造選び」でほぼ回避できる
「マットレスが階段を通らない!」と検索する人の悩みを整理しよう
マットレスを2階へ運ぼうとした瞬間、階段で角度がつかず止まってしまった…。
あるいは購入前に「そもそも通るのか?」と不安になり検索している人も多いはずです。
「マットレス 階段 通らない」というキーワードには、
単なる搬入問題だけではなく、
- サイズ選びの失敗をしたくない
- 返品・再購入・追加費用のリスクを避けたい
- 傷つけず安全に運びたい
- 引っ越し後もずっと使えるサイズを選びたい
という “後悔回避” の心理が潜んでいます。
この記事では、今困っている人・これから購入する人・引っ越しを控えている人など
それぞれの立場ごとの不安に合わせて解決策を提示していきます。
今まさに玄関・階段で詰まって動かせない人のケース
「もう階段で動かない」「どうにも角度がつかない」
そんな 今、現場で詰まっている人 に必要なのは、まず原因の切り分けです。
考えられる原因の例
- 階段幅がマットレスの対角線より狭い
- 折り返し階段・L字階段で回転できない
- 手すりが幅を奪っている
- 天井が低く、立てて持ち上げられない
- スプリング入りで曲げられない
特にスプリングマットレス(ポケットコイル・ボンネル)は
曲げたり折ったりできない構造なので、
階段で向きを変える時に詰まることが非常に多いです。
今すぐ取れる応急対処
- 手すりを一時的に外す
- 上から引き上げ、下から押す人を配置(上下両側で支える)
- 玄関からではなくベランダ・窓から搬入する(2階リビングの場合)
- 搬入専門の引っ越し業者に依頼する
※無理に押し込むと壁・手すり・クロスを傷つけて賃貸では退去費用になる可能性が高いので要注意。
とりあえず動かしたい状況でも、
「押す」より「角度を変える」「スペースを確保する」が先と覚えておきましょう。
購入前に「本当に2階まで運べるか不安」で検索している人のケース
このパターンは競合記事でも取り扱われていますが、
多くは“サイズ表の提示のみ”で終わっており、
実際の 家の寸法と照合して判断する手順まで書かれていない ことが弱点です。
そこで本記事では購入前の人向けに、より再現性の高いチェック方法を提示します。
事前に採寸すべきポイント
- 階段幅(手すり内側〜反対の壁)
- 踊り場の奥行き・幅
- 階段上の天井高
- 玄関ドア幅・廊下幅
- 搬入経路の最狭ポイント
実践チェック:段ボールで「対角線サイズ」を再現
- マットレスの 横幅 × 長さ を段ボールで型紙にする
- 折り返し階段に当てて回転可能か試す
- 天井・手すりで引っかかる位置を確認
特にクイーン・キングを検討している人は
「サイズが合うか」ではなく、
“搬入のためにサイズを下げる選択肢があるか” を必ず検討しましょう。
引っ越しで今のマットレスを新居の階段から上げたい人のケース
引っ越しで最も多いトラブルがこちら。
「今の家では通った ⇒ 新居で通らない」
というケースです。
理由は単純で、
- 階段の仕様が違う
- 踊り場や天井高さがシビア
- 新居の方が狭い・階段が急
特に新築戸建て・2階リビングに多い失敗例です。
選択肢は4つ
- 吊り上げ搬入(ベランダ・窓)
- クレーン搬入(大型/集合住宅可)
- 分解・解体可能なマットレスへ買い替え
- 2階はベッドではなく布団・ロールマットで妥協
「無理やり入れる前提」ではなく
新居の生活動線を見直して最適化する 発想が大切です。
賃貸で「傷つけたくない/原状回復が不安」な人の本音
賃貸の場合は難易度がさらに上がります。
なぜなら 成功=通る だけでなく、損傷ゼロで通す必要がある からです。
気になるリスクは以下:
- 手すり・壁の擦れ傷
- クロス破損
- 玄関枠の塗装剥がれ
- 共用部での損傷(集合住宅の場合)
退去時に修繕費を請求されると
数万円〜数十万円になる可能性もあります。
賃貸で失敗しないポイント
- 手すり・壁に保護シートを貼る
- 階段での回転角度を先にシミュレーション
- 無理なら入居前搬入 or 吊り上げを検討
- 大きいマットレスではなく分割構造を選ぶ
特に賃貸では
「通るかどうか」より「傷つけず通せる方法」が正解
という視点が大切です。
マットレスが階段を通らない「典型パターン」とNGサイン
「なぜ階段で詰まったのか」「どの構造の家が危険なのか」を理解すると、
無理な搬入で壁を傷つけたり、返品・再購入の出費を避けやすくなります。
ここでは実際のトラブル例から、特に詰まりやすい構造とNG条件を整理します。
メゾネット・ロフト・狭小住宅の急な階段で起こりがちな詰まり方
メゾネットやワンルームロフトは「住空間を最大化するために階段が急・狭い」構造が多く、
家具搬入の想定よりも生活導線優先で設計されていることが一般的です。
具体的に詰まりやすいポイントは以下:
- 階段幅が 65cm〜75cm程度しかない
- 手すりが張り出しており実寸幅が狭い
- 階段角度が急(傾斜が45°前後)で立てて運べない
- 天井が近く 角度を付けて回転できない
特にスプリングマットレスは折れないため、
角度をつけて**“立てる→回す”**という動作ができない場合、
途中で完全に動かなくなります。
こういう人は要注意
- ワンルーム・1Kのロフトに住んでいる
- メゾネット賃貸で「階段が海外風/らせん/ハシゴ型」
- 幅が狭く、人が一人でやっと登れる階段
“広い部屋を選んだから大型マットレスでOK”
と思っても、階段で詰まったら使えないのが現実です。
折り返し階段・L字階段の踊り場でマットレスが回せないケース
折り返し階段は踊り場で方向転換する構造のため、
- 「階段幅」
だけでなく - 踊り場の奥行き・幅
- 天井との距離
- 立てた時の対角線長
を満たさないと搬入ができません。
多くの人は階段幅だけ測りがちですが、詰まる原因はほとんどが “回す余裕がない” ことです。
回転しやすいか判断するチェック項目
(h4)踊り場の奥行きはマットレスの長辺以上あるか?
目安:セミダブル195cm → 踊り場200cm以上ほしい
(h4)対角線の長さで回転可能か?
例:ダブル(140×195cm) → 対角線は約242cm
(h4)天井高が足りず立てきれないケースが多い
踊り場で縦にしようとして、天井にぶつかるパターンは超定番です。
玄関ドア・廊下・階段上の天井高さ・梁がボトルネックになるケース
「階段に入れたのに途中で引っかかる」
という相談は非常に多く、その原因は階段だけではなく搬入経路全体にあります。
代表的なボトルネック:
- 玄関ドアが狭く、そもそも屋内に入らない
- 廊下幅が細く、階段まで運べない
- 階段上部の梁が低く、立てた瞬間に支える人が姿勢を変えられない
- 途中の曲がり角で90度回せない
特に見落とされるのは、
階段の入口より廊下の方が狭いケース
廊下→階段への角度が浅い場合、
マットレスを曲げて進入できず「階段に辿り着けない」パターンもあります。
ワンポイント対策
- 寸法を測るときは“最狭ポイント”だけでなく全ルートを測る
- 梁・天井の低い位置にはマスキングテープで注意マーキング
- 搬入前に家具・靴箱・突っ張り棒を撤去
クイーン・キングなど大型サイズで「ほぼ無理」と判断すべき条件
サイズが大きいほど圧迫されるのは 曲がり・角度・回転 の自由度です。
特にクイーン(幅160cm〜)・キング(180cm〜)は、
一般的な戸建て階段では**構造的に“通す前提で作られていない”**ことが多いです。
以下に一つでも該当したら強い警戒が必要
- 階段幅が80cm以下(手すり中心〜壁まで)
- 踊り場の奥行きが200cm未満
- 折り返し階段で天井が低い
- 曲げられないポケットコイル・ボンネルタイプ
- 2階リビング・メゾネット・狭小住宅
特に キングサイズの1枚物マットレス は、
「プロの搬入業者でも厳しい」ケースが珍しくありません。
現実的な選択肢
- シングル×2台でキング幅を再現
- 圧縮ロール梱包タイプで購入
- 分割式ベッド/ダブルクッションを避ける
- 購入前に要採寸・事前搬入相談
「無理に通す方法」を探すより、
最初から搬入しやすい構造を選ぶ方が費用も労力も少ないという考え方が重要です。
素人でも判断できる「通る/通らない」採寸チェック
「階段の幅が70cmあるから大丈夫だと思っていたのに、踊り場で回せなかった…」
「長さは合うと思ったけど、天井に当たって立てられなかった…」
こうした失敗は**“長さ・幅だけを測った判断”**が原因です。
通るかどうかは 立てる/回す/角度をつける という複数動作で決まるため、
対角線長 × 天井高 × 踊り場サイズ × 手すり位置 を総合的に確認する必要があります。
ここでは素人でも実践できる、プロの搬入基準に近い判断方法を解説します。
マットレスサイズ別・最低限必要な階段寸法の目安(シングル〜キング)
まず前提として、マットレスは「幅 × 長さ」だけでなく、
運ぶ際に対角線長が大きく影響します。
| サイズ | 横幅 | 長さ | 搬入時に必要な対角線の目安 | 推奨階段幅の目安 |
|---|---|---|---|---|
| シングル | 約97cm | 約195cm | 約218cm | 80cm以上 |
| セミダブル | 約120cm | 約195cm | 約230cm | 85cm以上 |
| ダブル | 約140cm | 約195cm | 約242cm | 90cm以上 |
| クイーン | 約160cm | 約195cm | 約255cm | 95cm以上(厳しめ) |
| キング | 約180cm | 約195cm | 約268cm | 100cm以上(プロ搬入推奨) |
※あくまで目安で「階段幅=対角線を通せるか」は別問題。
折り返し階段・天井低めの狭小住宅では、シングルでも詰まることは珍しくありません。
ポイント:
- 指標は「幅」より対角線を見る
- **マットレス+手の幅(5〜10cm)**を余白として考える
- 厚み20〜30cmあるなら角度調整に余裕が必要
階段幅・踊り場の奥行き・天井高の正しい測り方とチェック順序
採寸の順番を間違えると、測ったのに失敗します。
正しい順番は次の通りです:
【ステップ1】家の“最狭ポイント”を探す
- 玄関ドア
- 廊下の曲がり角
- 階段入口付近
- 踊り場
- 階段上の天井
どこか一箇所でも詰まれば通りません。
【ステップ2】階段幅は「手すりの内側〜壁」で測る
多くの人が「壁〜壁」で測りますが、それは意味のない寸法です。
手すりがせり出していると、実寸より10cm狭くなることも。
【ステップ3】踊り場の奥行きで“回せるか”を判断
踊り場の奥行きがマットレスの長辺(195cm)以上あるかチェック。
無い場合、回転できず詰まる可能性が高いです。
【ステップ4】天井高は「立てる瞬間」で測る
階段と天井の距離が足りないと、立てて角度を取れません。
天井高目安:最低210cm以上、理想は235cm以上
特に階段上の梁・照明にぶつかるケースが非常に多いです。
らせん階段・梯子階段は原則NG?例外が成り立つ条件
らせん階段(螺旋階段)はマットレス搬入がもっとも厳しい構造です。
理由は単純で、
回転するスペース=階段の中心が空いていないと回せないため。
同様に、傾斜が急な梯子型階段・スケルトン階段も、
- 立てられない
- 支える人が踏ん張れない
- 足場が不安定
などの問題で現実的ではありません。
原則NGとなる条件
- 幅80cm未満
- 中心空間が狭い(支柱が太い)
- 手すりが湾曲して張り出している
- 天井が低く立てられない
- スプリングで曲げられないマットレス
例外が成立する条件(通る可能性あり)
- 圧縮ロール梱包(丸めた状態で搬入)
- マットレスが分割式
- そもそも2Fで開封する前提で購入
つまり、らせん階段の家は「通す努力」ではなく
**“通る前提の商品選び”**が唯一の解決策です。
段ボール型紙で「通るか」を再現する簡易シミュレーション方法
ネット購入でも店舗購入でも使える、もっともリアルでコスパの高い方法です。
【用意するもの】
- 大きめの段ボール(家電購入時の箱など)
- ガムテープ
- メジャー
- カッター
【作り方】
- マットレスの幅×長さの寸法を測る
- 段ボールを切り貼りして平面の型紙を作る
- 型紙を階段に当てて回転できるか試す
【ポイント】
- 立てた状態の対角線を意識して動かす
- 手すり・梁・天井を実際に当てて確認
- 必要なら厚みを段ボールで再現(5cm程度でOK)
段ボールなら捨てられるし、
搬入前に実寸検証できるため 「当日詰まって地獄」 を避けられます。
マットレスの構造別「通りやすさ・通りにくさ」
多くの人は「サイズ(シングル/ダブル/クイーン)」だけで判断しがちですが、
実はマットレスの構造そのものが“通る/通らない”を左右します。
同じダブルサイズでも、
- 曲がらないスプリングマットレス → 階段で詰まりやすい
- ウレタン・三つ折りタイプ → 回転・立てかけが容易
- 圧縮ロール製品 → 搬入時は小さく通せる
- ダブルクッション → 本体より土台の方が通らない
と結論が全く変わります。
構造別に、搬入難易度を実務レベルで解説します。
ポケットコイル/ボンネルなどスプリングマットレスの限界と注意点
スプリングマットレスは
内部に金属コイルが並んでいるため「曲げられない」のが最大の弱点です。
搬入が難しい理由
- 折り曲げ不可 → 階段で回転する余裕が必要
- 重量が重く、支える人の体勢が制限される
- 厚みがあるため角度の調整幅が小さい
特に折り返し階段や天井の低い住宅では、
「立てる→回す→押し上げる」の動作ができず、途中で完全に詰まります。
スプリングタイプが危険になる条件
- ダブル以上の幅(140cm〜)
- 2階リビングの狭小建築
- メゾネットやロフト付き賃貸
- 階段幅が85cm未満
どうしても使いたい場合の工夫
- 搬入前に採寸(階段幅・踊り場・天井高)を徹底
- 外からベランダ・窓搬入
- 搬入だけ業者に依頼
- 同等寝心地の分割・ウレタンへ代替検討
「高級品ほどサイズ・重量が増え、搬入が難しくなる」のも覚えておきたいポイントです。
ノンコイル(ウレタン・高反発)や三つ折りマットレスが有利な理由
ウレタン系マットレスは内部にスプリングがないため、
ある程度しなり、角度を変えやすい のが最大のメリット。
さらに 三つ折り・分割タイプ の場合、
コンパクトに折り曲げて搬入できるため、
狭小階段やL字階段でも突破できる可能性が大幅に上がります。
搬入が楽になるポイント
- 立てたまま運べる
- 厚みが抑えられやすい(10〜20cm台)
- 踊り場で方向転換がしやすい
- 単体重量が軽い(女性1人でも持てる)
注意点(デメリット)
- 長期使用で底付き感・ヘタりが出やすい
- 高密度モデルでも厚さ不足だと寝心地に差が出る
※搬入性を優先してウレタンを選ぶなら、密度30D以上・180N前後が耐久性の基準。
「搬入が成功したけど寝心地が悪くて買い替え」
という二重出費を避けるため、性能も見極める必要があります。
圧縮ロール梱包マットレスなら階段問題をほぼ回避できる仕組み
最近人気の「圧縮ロール梱包マットレス」は、
開封前は 丸めた状態で届くため搬入性が圧倒的に高い のが特徴。
配送時は 細い筒状(直径20〜50cm・長さ100〜150cm程度) なので、
ほとんどの玄関・階段・廊下を問題なく通ります。
階段問題を回避できる理由
- 幅・長さが縮小された状態で搬入
- 重いモデルでも持ちやすくなる
- 2階で開封してから敷けばOK
特にセミダブル・ダブル・クイーンを狭小住宅で使いたい場合、
圧縮タイプを選ぶだけで問題が解決するケースは非常に多いです。
注意点
- 開封後は再圧縮できない(引っ越し時は再び搬入問題が発生)
- 高反発ウレタンが中心で、スプリング入り圧縮は種類が限られる
「搬入のしやすさが最優先なら圧縮タイプが最強。
ただし再搬入や引っ越しまで見据えるなら“分割タイプ”が最終解決になる。」
ダブルクッション(ボトム付き)の搬入が難しい理由と追加リスク
忘れられがちですが、ベッドフレームより“ボトム(台座)”の方が通らないことが多いです。
ダブルクッションは、
- 下段:スプリング入りボトム
- 上段:本体マットレス
の2層構造。高級ホテル仕様の寝心地ですが、下段は大きく・硬く・重いため、
階段で最も詰まりやすいパーツになります。
搬入が難しい理由
- 下段は折れず「長方形の箱」として運ぶ必要がある
- フレームより幅・厚みがあることが多い
- クイーン・キングは物理的に曲がらないためほぼ無理
追加リスク
- 床・壁・手すり・クロスを傷つけやすい
- 賃貸だと退去費が高額になる可能性
- 引っ越しのたびに搬入費・吊り上げ費がかかる
代替案
- 同等寝心地の分割式ベッドを選ぶ
- **脚付きマットレス(圧縮タイプ)**にする
- シングル×2台でキング相当を作る
大型ダブルクッションは
「買ったけど搬入で積んだ」という口コミが多いため、特に慎重な選択が必要です。
もう階段を通らない」と判明したときの緊急対処法
「採寸もしたのに通らない……」「階段で完全に詰まった……」
そんな時に焦って力づくで押すと、壁・クロス・手すりを傷つけて修繕費が発生し、
賃貸の場合は数万円〜数十万円の請求につながるリスクがあります。
ここでは、階段で詰まった“その瞬間”から取るべき行動の優先順を整理します。
まず配送スタッフ・引っ越し業者に確認すべきポイント
素人判断で無理に動かす前に、まず確認すべきことがあります。
【確認①】搬入経路の再計測(業者に相談)
配送員や引っ越しスタッフは 搬入角度・回転方向 を熟知しており、
自力でやるより数cm単位で余裕が生まれる場合があります。
例:下から押す→上から引く→横に倒す→回す など順番が重要
【確認②】別経路が使えるか
- ベランダ搬入
- 勝手口から回り込む
- エレベーター → 廊下 → 反対方向からアプローチ
玄関から入らなくても、別動線で通るケースは意外と多いです。
【確認③】パーツ分解の可否
スプリングマットレス自体は分解不可ですが、
- ベッドフレーム
- ダブルクッションのボトム
- 手すり固定金具
- 玄関ドアの蝶番部分
は外せる可能性があります(ただし安全確認が必須)。
手すり・ドアを一時的に外して通すケースと安全確認
「あと2cmで通る…!」
こういうケースでは固定物を外すだけで通ることもあります。
ただし、外すべき場所を誤ると破損や事故につながるため、
以下のポイントを必ず確認してください。
外せる可能性があるもの
- 階段の手すり(根元の金具)
- 玄関ドア(蝶番を抜いて外す)
- 廊下の突き当たり棚・シューズボックス
手すりは ビス固定 が多く、外すと幅が3〜7cm広がることがあります。
外す前の注意点
- 賃貸は管理会社へ事前確認必須
- 元に戻せない場合原状回復費用の対象
- 工具が必要(L字レンチ・プラスドライバー・六角など)
再取付時のリスク
- ネジ穴がバカになる(固定が弱くなる)
- 傾いてつき、手すりとして機能しない
- ドア枠が歪むと閉まりが悪くなる
「通すことに成功したけど、退去時に高額請求された」
というリアルな失敗例もあるため慎重に。
吊り上げ搬入・ベランダ搬入・クレーン搬入の可否と費用目安
階段が完全にNGなら、外から入れる方法を検討します。
【方法①】手持ち吊り上げ(2〜4人でロープ使用)
- 二階バルコニーへロープで引き上げ
- マンションの内廊下では不可
費用目安:5,000〜20,000円
人力のため、重いポケットコイルやキングは難しい
【方法②】ベランダ搬入(トラック横付け)
- ベランダ柵をまたいで搬入
- 戸建てや低層マンション向け
費用目安:10,000〜25,000円
【方法③】クレーン搬入
- 2階窓・ベランダへクレーンで吊る
- 高層マンションでは業者の許可・管理規約確認が必要
費用目安:
- 1回 30,000〜60,000円(地域差大)
- 都市部で大型の場合10万円超えもあり
注意点(重要)
- 近隣の駐車スペースが必要
- 電線・樹木が障害物になることがある
- ベランダ柵を外す場合、管理会社・施工会社の依頼が必要
「搬入できるが費用が高い」ケースでは
買い替えの方が安いことも。
それでも無理なときの「返品・交換・買取・処分」選択肢と注意点
どうしても通らない場合、選択肢は次の4つです。
① 返品(未開封なら可能な場合多い)
- 通販サイトは未開封なら返品可が一般的
- 送料は自己負担の場合あり
例:圧縮ロール梱包を開けてしまうと返品不可になることが多い
② サイズ交換・分割タイプへ買い替え
- シングル×2台
- 三つ折りウレタン
- 圧縮マットレス
搬入問題を「構造選び」で根本解決できるパターン。
③ 買取・リサイクル
- リサイクルショップ
- 地域の粗大ゴミ回収
- メルカリ・ジモティー(※搬出できる家限定)
ただし搬出できないと買い手に渡せないので注意。
④ 処分(自治体・専門業者)
費用目安:
- 自治体粗大ごみ → 500〜2,000円程度
- 民間回収 → 5,000〜15,000円
処分しても再度買い直しが必要なため、最終手段です。
賃貸・分譲・戸建て「物件タイプ別」の注意ポイント
マットレス搬入トラブルは「サイズだけが原因」ではなく、
住んでいる物件の構造そのものが搬入を阻むことが多くあります。
特に日本の住宅は
- 階段が急・狭い
- 折り返し部分がタイト
- 天井高が低い
- 玄関〜廊下〜階段の動線が細い
といった傾向があり、
**“家と相性の悪いマットレスを選ぶと通らない”**という事態が起こります。
ここでは、物件タイプごとの失敗例・注意点をまとめました。
レオパレス・大東建託など狭小賃貸で起こりやすい搬入トラブル
単身向け賃貸は、居住空間優先で通路が狭い設計が多く、搬入難易度は高めです。
特にレオパレス・大東建託・ミニワンルーム系の物件で多いのが以下のパターン。
【よくある詰まりポイント】
- 玄関ドア幅が狭い(実寸70〜80cm台)
- 廊下幅が細く、階段入口まで持っていけない
- ロフト階段(ハシゴ・急角度)で通らない
- 階段が直線ではなく、入口で角度がつく
入居前に確認したいチェック項目
- 階段幅(手すり内側〜壁)を測る
- 踊り場の奥行き
- ロフト階段か普通階段か
- 部屋までの「搬入動線」を図面で確認
賃貸ならではのリスク
- クロス・壁の擦れ傷 → 退去費用
- 共同部(共用廊下)を傷つけると管理会社から請求
狭小賃貸でダブル以上のマットレスを選ぶ場合は、
分割式・三つ折り・圧縮ロール梱包が安全です。
新築戸建て・建売住宅の2階寝室にダブル以上を入れるリスク
新築戸建てや建売住宅は「2階リビング・2階寝室」が増えていますが、
多くの人が見落とすのが “階段サイズは家具搬入前提で設計されていない” という点。
よくある失敗例
- 2階まで通ると思って買ったキングが、踊り場で回せなかった
- 建売住宅で階段天井が低く、立てて持ち上げられない
- スプリングマットレス+厚いフレームで総厚が想定外に大きい
特に危険な条件
| 条件 | リスク理由 |
|---|---|
| 階段が折り返し・天井が低い | 回転できない・立てられない |
| 廊下が細長い | 階段入口まで運べない |
| ダブルクッションベッド | ボトムが通らないことが多い |
| 木造で梁が低め | 上に押し上げると即接触 |
事前にやるべき対応
- 引き渡し前に寸法計測(階段幅・踊り場・天井高)
- 設計士・施工会社に搬入計画を相談
- 2階で開封する前提で圧縮マットレスにする
- シングル×2台戦略で対応
新築で「寝室に運べず買い直し」は最悪の失敗。
物件の構造に合わせた寝具選びが重要です。
エレベーター付きマンションでも油断禁物:対角線長で詰まるケース
「エレベーターあるから余裕でしょ!」
そう思っている人が最も陥る落とし穴がコレ。
結論:
エレベーターは“横幅 × 奥行き”より“対角線(斜め)”で運ぶ必要がある。
【よく起きるトラブル】
- エレベーターに“物理的に斜めで入らない”
- 隣の住人の自転車・荷物で搬入経路が狭い
- 共用廊下の曲がり角で回せない
- 高層マンションはベランダ搬入禁止で詰む
寸法チェックのポイント
| チェック項目 | 基準目安 |
|---|---|
| エレベーター内の対角線 ≥ マットレス対角線 | 必須条件 |
| エントランスの曲がり角の幅 | 玄関より詰まりやすい |
| 各階の共用廊下幅 | 90cm以下なら注意 |
| 管理規約(吊り上げ/クレーン可否) | 高層はNG多い |
特にホテル仕様のキングサイズ1枚物は、
マンションの対角線で詰まって運べないケースが非常に多いです。
対策
- 分割タイプに変更(シングル2台)
- 圧縮ロール梱包の商品を選択
- 配送業者に事前採寸依頼
失敗を繰り返さないための「買い替え・買い足し」戦略
「今のマットレスが階段を通らず苦労したから、次は絶対に失敗したくない」
そんな人にとって一番大切なのは、寝心地ではなく“搬入のしやすさ”を先に決めることです。
多くの人は購入時に
- 寝心地(硬さ・素材)
- 値段
- ブランド
- サイズ(ダブル or クイーン)
から検討を始めますが、搬入トラブルを経験した人に必要なのは 逆順。
「寝心地を決める前に、まず“家に入るサイズと構造”を決める」
これだけで失敗率は大きく下がります。
ここでは、再発防止のための買い替え・買い足し戦略をまとめます。
階段を最優先にしたサイズ・厚み・構造の決め方
搬入目線で最初に決めるべきポイントは以下の3つです。
① サイズ(幅)
階段幅や踊り場サイズを基準に、通る最大サイズを決めてからマットレスを探す。
| 階段幅の目安 | 推奨最大マットレス |
|---|---|
| ~75cm | シングル推奨、ダブル以上はNG |
| 80〜85cm | セミダブルが上限 |
| 90cm前後 | ダブルまで現実的 |
| 95cm以上 & 天井高十分 | クイーンも検討可 |
② 厚み
厚みが増えるほど回転しにくくなります。
- 10〜20cm → 搬入しやすい
- 25cm以上 → スプリング&大型は危険
- 30cm超 → ホテル仕様、窓・吊り上げ前提
③ 構造(折れるか・しなるか)
- 曲がらない→スプリング
- しなる→ウレタン
- 分割できる→最強
寝心地は後からトッパーで調整できるが、搬入は後から変えられない。
圧縮梱包・分割タイプ・三つ折りタイプなど搬入に強いマットレスの選び方
競合サイトは「圧縮なら通る」とだけ書いて終わることが多いですが、
実際は**“どの構造が家に合うか”**を見極めることが重要です。
① 圧縮ロール梱包(搬入最強・寝室で開封)
- 梱包サイズが小さく通りやすい
- 2階で開封すれば階段問題を回避できる
- 高反発・低反発ウレタンが中心
デメリット: 再圧縮できず、次の引っ越しで再び通らない可能性
→ 転勤族・引っ越し頻繁な人は避けるべき
② 分割タイプ(搬入〜引っ越しまで最も安心)
- セミシングル×2 / ハーフサイズ×複数構造
- フレームごと分割できるモデルも存在
メリット: 搬出・搬入両方に強い(引っ越し前提で最優先)
③ 三つ折り・折りたたみウレタン
- 折って運べるため細い階段でも通る
- 女性一人でも搬入しやすい
デメリット: 安価モデルはヘタリが早い → 高密度ウレタン推奨
④ 脚付きマットレス(開封前は圧縮形状、脚をつけて完成)
- フレームを別途買わなくて良い
- 圧縮+省スペースで搬入性◎
注意点: 開封後の移動は重い
広く眠りたい人向け:シングル×2台や連結ベッドという代替案
「家が狭いからクイーンが通らない→でも広く寝たい」
そんな人に最も合理的なのがシングル×2台戦略。
メリット
- 階段搬入が圧倒的に楽(単体が小さい)
- 2人の体圧・温度・寝姿勢に個別対応可
- 子どもが大きくなったら分離して子供部屋へ再活用
- 引っ越し時も分割して通せる
デメリット
- 段差・隙間が気になる → 連結バンド・隙間パッドで解決
- 一体感が弱い → 連結フレームで一台化
おすすめの運用パターン
- シングル×2 → キング相当
- セミシングル×2 → クイーン相当で省スペース
- ウレタン×スプリング → それぞれ好みを分ける
「搬入しやすい・使いやすい・引っ越しでも詰まらない」
という点で、家が狭い人は最終的にこの形に落ち着くケースが多いです。
将来の引っ越し・模様替えまで見据えた搬入計画
「今の家には通ったけど、引っ越し先で階段を通らなくて買い直した」
「同じ家の中で部屋移動したら通らなくなった」
――これは意外と多い失敗例です。
マットレス選びは今の寝心地だけでなく、将来の移動に耐えられるかも考える必要があります。
特にクイーン以上・スプリング・ダブルクッションなど大型モデルは、
一度通っても 引っ越し・模様替え・階段工事・手すり設置で通らなくなることがあります。
ここでは 「未来に詰まらないマットレス選び」 をテーマに解説します。
購入前に確認したい「採寸&質問リスト」のテンプレート
店舗でも通販でも、購入前に「聞くべきこと・測るべきこと」が明確だと失敗しません。
以下のリストをそのままメモして使ってください。
【採寸チェックリスト】(家)
- 玄関ドアの幅と高さ
- 廊下の最狭幅
- 階段幅(壁〜壁ではなく手すり内側〜壁)
- 踊り場の奥行き・幅
- 階段上の天井高・梁の位置
- エレベーターの内寸・対角線(マンション)
- ベランダ→トラック横付け可否
- 駐車スペース(吊り上げ用)
【チェックリスト】(商品)
- マットレス本体サイズ(幅×長さ×厚み)
- 搬入必要な対角線長
- 梱包時の大きさ(圧縮タイプで特に重要)
- 重量(階段で支えられるか)
【購入時に聞くべき質問】
- 「搬入できなかった場合の返品・交換ルールは?」
- 「開封後でも返品できるか?(圧縮タイプ要確認)」
- 「引っ越し時、再搬入用のパーツ販売はあるか?」
- 「分割フレームに変更できるか?」
質問・採寸・確認を同時に行うことで、サイズの失敗がほぼゼロになる。
家具店・通販サイト・引っ越し業者に事前に聞いておくべきこと
マットレスは「買って終わり」ではなく、
配送 → 設置 → 将来の搬出入 → 廃棄 → 買い替えとライフサイクル全体で考えるとコスパが変わります。
【家具店・メーカーに聞くこと】
- 搬入不可時の対応(返金・交換・持ち帰り)
- 開封前搬入 or 2階で開封が前提の商品か
- 梱包サイズの詳細(cm単位)
- 梱包材の再利用可否(再搬入に使えるか)
【通販ショップに聞くこと】
- 配送業者の種類(玄関渡し / 室内搬入 / 組立付き)
- 階段・踊り場の下見サービスの有無
- 土日配送の割増料金
- 吊り上げ対応の可否
【引っ越し業者に聞くこと】
- スプリング・大型サイズの吊り上げ実績
- マンション規約への対応経験
- 保険適用範囲(壁・床・玄関の破損時)
- 梱包状態での搬出入が可能か
失敗を防ぐ鍵は「買う前の質問」であり、運搬者・販売者の両方を巻き込むことです。
「今は通っても将来通らない」パターンを避ける考え方(リフォーム・手すり増設など)
マットレス搬入は「今通ればOK」ではありません。
家は歳月や住み方で変化し、搬入条件も変わるからです。
よくある将来のNGパターン
- 手すりを後付けして幅が狭くなる
- 子ども部屋を2階にして寝室を移動(通らない)
- リフォームで階段幅が変わる
- 引っ越し先は狭小住宅・ロフト物件
避けるための選択戦略
| 戦略 | より安全な理由 |
|---|---|
| シングル×2台運用 | 分解搬入でき、引っ越し・模様替えに強い |
| 分割フレーム + 脚付きマットレス | 部品が細かく運べる |
| 圧縮ロール梱包を選び、新品は新居で開封 | 搬入時サイズ最小 |
| ベッドではなく床直置き+マットレス+スノコ | フレーム分の搬入が不要 |
リフォーム・手すり設置時の注意
- 手すり位置で階段幅が3〜7cm縮むことがある
- 柵・梁の追加で“立てて回す”角度が制限される
- DIYで手すり位置を変えると安全基準違反の可能性
将来の生活変化まで見据えると、
「運べるマットレス」=ライフスタイルに柔軟に対応できるマットレスになります。
実録ケーススタディ:「階段を通らなかった」事例とベスト解決策
「サイズは確認したはずなのに通らなかった…」
「配送業者に断られた…」
マットレスの搬入トラブルは、原因が“サイズの大きさ”だけとは限らず、
- 階段の構造
- 踊り場の対角線
- 天井の高さ
- スプリングの曲がらなさ
- 開封後の再搬入不可
など複数要因が重なって起こります。
ここでは、よくある失敗パターンを実際のケース形式で紹介します。
あなたの状況と照らし合わせながら読んでください。
ダブルマットレスが折り返し階段の踊り場で詰まったケース
【状況】
- 2階寝室(戸建て)
- 折り返し階段(L字)
- マットレス:ダブル(140×195cm/厚さ25cm/ポケットコイル)
- 階段幅:82cm
- 踊り場奥行き:160cm
【問題】
踊り場で方向転換できなかった。
マットレスは折れないため 「立てる→回す」動作が不可能。
特に踊り場の奥行きが195cm未満(この場合160cm)だったことが決定打。
【取った対応】
- 一旦玄関へ戻す
- 手すりを外して幅+6cm確保
- 上から引き上げ、下から押す形で斜め搬入
【結果】
ギリギリ通ったが、壁に軽く擦り傷 → 補修で追加費用発生。
【教訓】
「階段幅=搬入可能」ではなく、
踊り場奥行き・天井高がクリティカルポイント。
→ 次回は圧縮タイプ or 三つ折りウレタンを選ぶ予定とユーザー談。
クイーン・キングで外からクレーン搬入になったケース
【状況】
- 新築2階寝室(建売)
- クイーンサイズ(160×195cm/厚さ28cm/スプリング)
- 階段幅:90cm →「計算上通ると思った」
【問題】
階段入口が狭く、廊下から階段に角度をつけて入れられなかった。
さらに天井が低く、立てられず角度がつけられない。
【対応】
- 一度搬入を諦める
- クレーン搬入を手配
- ベランダ手すりを外し、養生して吊り上げ
【費用目安】
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| クレーン搬入 | 38,000円 |
| ベランダ手すり脱着 | 12,000円 |
| 養生費・交通費 | 5,000円 |
合計:約5.5万円
【結果】
無事搬入できたが、引っ越し時も同じ作業が必要確定。
【教訓】
- クイーン以上は「階段で通す前提」がそもそも非現実的な間取りが多い
- 最初からシングル2台 or 分割タイプが合理的
→ 見た目より「運べる寝具」を優先する価値が高い。
あえて処分して「分割・圧縮マットレス」に乗り換えた成功例
【状況】
- 3階建て賃貸メゾネット
- ダブルスプリングが階段2階→3階で詰まる
- 手すりを外しても無理、曲がらない構造
【対応したこと】
- 粗大ゴミで旧マットレスを処分(1,200円)
- 新規で セミシングル×2の圧縮ロールタイプ を購入
- 3階で開封 → 組み合わせてクイーン相当の広さに
【結果】
- 搬入は余裕
- 子どもが成長したタイミングで 分離して別ルームで使用
- 将来引っ越しても再搬入OK
【費用比較(参考)
| 項目 | 旧(スプリング) | 新(分割×圧縮) |
|---|---|---|
| 購入価格 | 80,000円 | 100,000円 |
| 引っ越し対応 | 吊り上げ必要 | 不要 |
| 使い回し | 1部屋専用 | 別々に使える |
| 搬入難易度 | 高 | 低 |
総合的にコスパが改善し、ライフサイクルも長期有利に。
教訓
- 「大きい1枚」より 柔軟に使える複数枚・分割タイプが最終的に得
- 住居スタイルが変わり続ける家庭ほどメリットが大きい
【まとめ】階段を通らないマットレス問題は「購入前の採寸」と「構造選び」でほぼ回避できる
マットレスが階段を通らない問題は、決して「運ぶのが下手だったから」ではありません。
多くの場合、住宅構造(折り返し階段・狭い踊り場・低い天井)とマットレスの構造(スプリング・厚み・大型サイズ)の相性が悪いことが原因です。
とくに以下の条件が重なると、搬入難易度は一気に上がります。
- ダブル以上の幅(特にクイーン・キング)
- 厚み25cm以上のスプリングマットレス
- 折り返し階段・L字階段・メゾネット
- 天井が低く立てて回せない
- 廊下が細く階段入口まで運べない
つまり、ベッド選びは寝心地だけで決めず「家の構造とセットで選ぶ」ことが本質です。
また、現場で詰まった場合は力づくで押すのではなく、
- 搬入経路の再確認
- 手すりやドアを外す
- 業者に吊り上げ・クレーン搬入を依頼
- それでも無理なら分割・圧縮タイプへ乗り換え
といった段階的な対処を行うことで、壁や階段を損傷させず安全に対応できます。
そして、最終的な後悔を防ぐには将来の引っ越し・模様替え・家族構成の変化まで見据えることが重要です。
大型1枚ものより、シングル×2台・分割ベッド・圧縮ロール・高密度ウレタンなど「運べる寝具」を選ぶことでライフスタイルに柔軟に対応できます。
■この記事の重要ポイント(箇条書き)
- 階段幅だけでなく「踊り場の奥行き・天井高・廊下動線」で詰まる
- スプリングマットレスは曲がらず運搬難易度が高い
- クイーン・キングは階段搬入前提ではなく“吊り上げ前提”と思うべき
- 圧縮ロール梱包は搬入しやすいが再搬入はできない
- 長期使うならシングル×2台や分割フレームが最も合理的
- 賃貸は傷つけると退去費が高額になるため慎重に搬入する
- 手すりを外す・ベランダ搬入・クレーン搬入という選択肢もある
- 採寸テンプレと事前質問で購入前に失敗を防げる
- “今通ればOK”ではなく将来の引っ越しまで見据えるべき