マットレス

一軒家でベビーベッドは2つ必要?失敗しない配置と選び方の正解

「1階と2階、どっちにベビーベッドを置けばいいの?」
「夜は寝室、昼はリビング…でも毎回抱っこで階段はキツい!」
そんな一軒家ママ・パパの声が、実はとても多いんです。

出産準備のときは「ベビーベッドは1台で十分」と思っていたのに、
いざ赤ちゃんが生まれてみると──階段の上り下りが負担、夜間授乳が地獄、
気づけば「もう1台あれば…」と感じている自分がいる。

でも、限られたスペースや予算の中で2台を置くなんて現実的なの?
リビングと寝室、どう使い分ければいい?
そして、2台も必要なのか…?

この記事では、そんな一軒家育児のリアルな悩みに寄り添いながら、
実際に「ベビーベッドを2つ運用してよかった家庭」の成功例や、
2台置けないときの代替アイデアまで徹底的に解説します。

読むころにはきっと、あなたの家に合った“理想のベッド配置”が明確になります。
階段ストレスから解放され、赤ちゃんも家族も心地よく過ごせる家づくりのヒントを、ここで一緒に見つけましょう。

目次

階段の上り下りによる育児ストレスと安全リスク

赤ちゃんが生まれると、1日に何度も階段を上り下りすることになります。
授乳・おむつ替え・寝かしつけ・泣いたときの確認…。
1回1回は大した距離ではなくても、1日で数十往復にもなることは珍しくありません。

その結果、

  • 授乳中の夜中に階段を降りるのが怖い
  • 抱っこ中に足を滑らせそうでヒヤッとした
  • 産後の腰痛・膝痛が悪化した
    といった声が非常に多いのが現実です。

階段の昇降は、赤ちゃんを抱いたまま行うには非常に危険です。
特に夜間の薄暗い環境では、足元が見えづらく、転倒事故のリスクも高まります。

その点、ベビーベッドを1階と2階の両方に設置しておけば、階段移動の回数を大幅に減らせます。
昼間は1階リビングの目の届く場所に、夜は2階寝室に固定ベッドを。
「どちらの階にも赤ちゃんの居場所がある」という安心感は、親の心にも大きなゆとりをもたらします。

さらに、階段周辺はベビーゲートを設置して安全を確保し、夜間用の小型照明を置くと、転倒リスクをより低く抑えられます。
このように、“2台体制”はストレス軽減と安全確保の両面から、一軒家育児に非常に合理的な選択なのです。


昼と夜で赤ちゃんの過ごす場所が違う理由

赤ちゃんは生後間もない時期、昼夜の区別がつかず、1日のほとんどを眠って過ごします。
ただし、赤ちゃんにとって「昼間」と「夜」の環境はまったく異なります。

昼間(1階)
・家族が集まり、明るく生活音がある
・ママが家事や在宅ワークをしていて目が届く
・短時間の昼寝が中心

夜間(2階)
・静かで照明が落ち着いている
・睡眠リズムを整えやすい環境
・授乳・おむつ替えをスムーズに行いたい

つまり、昼と夜で赤ちゃんが求める“環境条件”がそもそも違うのです。
この2つの空間を、1台のベビーベッドでまかなうのは非常に非効率。
その都度ベッドを動かすのも現実的ではなく、結果として「2台目が必要」になります。

1階用にはキャスター付きの移動式ベッドやプレイヤードタイプを選ぶ家庭が多く、
2階用には安定性のある木製ベッドを設置するケースが主流です。

この“用途別の棲み分け”によって、赤ちゃんの睡眠環境を保ちながら、家族の生活リズムも乱れにくくなります。
また、ママ・パパにとっても「今どこで寝かせればいいか」が明確になり、育児が格段に楽になります。


ワンオペ・共働き家庭ほど2台があると助かるシーン

特に共働きやワンオペ育児では、「一軒家 × ベビーベッド1台」では限界があります。
仕事と家事の両立でバタバタしている中、毎回赤ちゃんを抱えて階を移動するのは現実的ではありません。

たとえばこんな場面──

  • 朝の支度中、1階でママがキッチンに立ちながら赤ちゃんを見守りたい
  • 夜、パパが帰宅後に2階で寝かしつけを担当したい
  • 上の子の世話で1階が騒がしいとき、静かな2階で赤ちゃんを休ませたい

こうした日常の“ちょっとした時間差”が、1台しかないと大きな負担になります。
しかし、ベビーベッドを2台用意しておけば、育児担当がどちらの階にいても対応が可能。
ママとパパの生活動線が分かれていても、スムーズに協力できるのが最大のメリットです。

また、家族が協力しやすくなることで「休める時間」が生まれ、
結果的に育児疲れやストレスを減らすことにもつながります。


さらに、最近ではレンタルサービスを活用して「期間限定で2台運用」する家庭も増えています。
ベビーベッドをずっと2つ持つ必要はなく、「生後半年〜1歳頃までだけ」2台体制にするだけでも、
生活のしやすさは大きく変わります。

このように、「2つ置く=贅沢」ではなく、
一軒家という構造上の課題を解決する“現実的で合理的な育児戦略”と言えるのです。

ベビーベッドを2つ置くメリットとデメリット


メリット① 階を移動せずに赤ちゃんを見守れる

一軒家での育児は「階の違い」が最大のネックです。
1階で家事をしていても、赤ちゃんが2階のベビーベッドで泣けば、毎回階段を上り下りしなければなりません。
産後の体にはその移動が負担で、夜中に抱っこしたまま昇り降りするのは危険です。

ベビーベッドを1階と2階にそれぞれ置いておけば、この問題が一気に解消します。
リビングでは家事をしながら、寝室では夜間の静かな環境で赤ちゃんを見守れる。
わざわざベッドを動かす必要もなく、階を行き来しなくてもすぐに対応できます。

「赤ちゃんを寝かせたまま安心して他のことができる」──これは、
一軒家ならではの“生活ストレスを減らす最大のポイント”です。
家全体に赤ちゃんの“安心ゾーン”ができることで、ママ・パパ双方の負担も大きく軽減されます。


メリット② 夜の授乳・おむつ替えがスムーズになる

夜中の授乳やおむつ替えは、赤ちゃんを起こさずにサッと対応できるかどうかが大切です。
もしベビーベッドが1台だけで、しかも1階に置いてある場合、
2階の寝室で寝かせた赤ちゃんをその都度移動させるのは現実的ではありません。

寝室に専用のベビーベッドがあるだけで、夜間の対応がぐっとラクになります。
ママが授乳ライトをつけてすぐに対応でき、赤ちゃんを起こさずに再び寝かせられる。
夜泣き対応のたびに階段を往復する必要がないため、
「寝不足→イライラ→ストレス増加」という負のスパイラルも避けられます。

さらに、一軒家では寝室の環境(照明・温度・静けさ)を整えやすいのも大きな利点。
赤ちゃんの眠りを守りながら、親も少しでも休息時間を確保できます。
夜間の“育児のしやすさ”は、2台目を置くことで格段に向上するのです。


メリット③ 家事と育児の両立がしやすくなる

赤ちゃんを安全な場所に寝かせたまま家事ができる──
これは、育児と家事を両立するうえで大きな安心材料です。

1階のリビングにベビーベッドを置いておけば、料理や掃除中でも目の届く範囲で赤ちゃんを見守れます。
泣いたらすぐに駆け寄れるし、家族の動きが感じられる環境は赤ちゃんにとっても安心。

また、上の子がいる家庭では「遊ぶ子ども」と「寝ている赤ちゃん」のスペースを分ける意味でも有効です。
2階に静かな寝室を確保できれば、赤ちゃんがぐっすり眠れる時間を守れます。

結果として、

  • ママが料理・洗濯をしながら赤ちゃんの様子を確認できる
  • パパが2階で寝かしつけ担当をできる
  • 家族全員が自分のペースで動ける
    といった“分担しやすい育児環境”が生まれます。

つまり、ベビーベッド2台は「ママのため」だけではなく、
家族全体の生活をスムーズに回す仕組みでもあるのです。


デメリット① スペース・配置の確保が難しい

一軒家とはいえ、ベビーベッドを2台置くとなるとスペースの問題は無視できません。
特にリビングはテレビ・ソファ・テーブルなどの家具が多く、ベッドを追加すると動線が狭くなるケースがよくあります。

そのため、

  • 折りたたみ式ベッド
  • キャスター付きプレイヤードタイプ
  • ミニサイズベッド
    など、省スペースなモデルを上手に組み合わせるのがおすすめです。

また、動線を意識して「大人が歩くラインにベビーベッドを置かない」工夫も大切です。
掃除機やペット、上の子の動きを想定した配置を考えることで、ストレスの少ない空間をつくれます。

限られたスペースでも“動ける家事導線+赤ちゃんの安全”を両立させることが、
2台設置を成功させるカギになります。


デメリット② 費用とメンテナンスが2倍になる

ベビーベッドを2台置くということは、そのぶんコストも2倍です。
新品で購入すれば1台1〜3万円前後が相場。
さらに寝具・マット・防水シーツなどの小物も、それぞれ必要になります。

「どうせ短期間しか使わないのに…」と迷う方も多いでしょう。
その場合は、レンタルサービスの活用がおすすめです。
必要な期間だけ借りれば、購入よりも安くすみ、使い終わった後の保管や処分の手間もありません。

また、布製ベッドやメッシュタイプは洗える部品が多く、
お手入れしやすいモデルを選ぶことでメンテナンス負担も減らせます。

コスト面で不安がある場合は、
「1階=レンタル/2階=購入」といった組み合わせで柔軟に対応するとよいでしょう。


デメリット③ ベッド卒業後の使い道を考える必要がある

赤ちゃんが成長して寝返り・ハイハイを始めると、ベビーベッドの使用期間は終わりに近づきます。
そのときに「2台もあるけど、もう使わない…」と後悔しないように、
使い終わったあとの活用法をあらかじめ考えておくことが重要です。

最近のベビーベッドには、

  • 成長後はプレイヤードやキッズベンチに変形できるタイプ
  • 下段が収納になる多機能モデル
  • サークルやおもちゃスペースに再利用できる仕様
    など、長く使える設計が増えています。

また、祖父母宅や保育園などに譲渡・シェアするのも良い方法です。
「2台=ムダ」ではなく、ライフステージに合わせて柔軟に役割を変えていく。
そう考えれば、決して無駄な投資ではありません。


このように、ベビーベッドを2つ置くことには確かに費用やスペースの負担があります。
しかし、一軒家で育児をする上で“階の移動ストレスをなくし、生活の自由度を高める”という点で、
それ以上のメリットがあるのも事実です。

家の構造・家族構成・ライフスタイルをふまえて、
「どの階で、どの時間帯に、誰が赤ちゃんを見るか」まで想定して選ぶことで、
2台体制は“最強の育児サポート”になります。

一軒家でベビーベッドを2つ設置する時の考え方


まず決めるべきは「どの部屋で昼寝」「どの部屋で夜寝る」か

一軒家で育児をするうえで、まず最初に決めておくべきは「赤ちゃんを昼はどこで寝かせるか」「夜はどこで寝かせるか」という明確なルールづくりです。

マンションや平屋と違い、一軒家は生活空間が階で分かれています。
そのため、赤ちゃんを常に同じ場所で寝かせようとすると、階段移動が発生し、親の負担や安全リスクが一気に増してしまいます。

たとえば次のようなパターンが多いです。

  • 昼:家族が集まる1階リビング(家事の合間でも目が届く)
  • 夜:静かで暗くできる2階寝室(生活音が少なくぐっすり眠れる)

このように「時間帯で寝る場所を分ける」前提で考えると、ベビーベッド2台体制の意味がはっきりします。
どちらの階でも赤ちゃんを安全に寝かせられる環境を整えることで、
“泣いたら抱っこして階段を上り下り”というストレスを避けられます。

つまり、「ベビーベッドをどこに置くか」ではなく、
“どの時間帯にどこで寝かせるか”から逆算する──これが、一軒家での正しい考え方です。


1階用はキャスター付きの“移動式タイプ”が便利

1階リビングに置くベビーベッドは、“軽くて動かせるタイプ”を選ぶのが鉄則です。
赤ちゃんは一日の中で頻繁に起きたり寝たりを繰り返します。
料理中や掃除中でも、目の届く位置にベッドをサッと移動できるのは非常に便利です。

キャスター付きベッドなら、

  • キッチン近くで見守りながら調理
  • 家族の団らん時はソファ横に移動
  • 来客時や掃除の際は端へ寄せる
    など、シーンに合わせた柔軟なレイアウトが可能です。

また、折りたたみ式やプレイヤードタイプなら、使わないときはコンパクトに収納できます。
「1階リビングは生活感が出やすいからベッドを置きたくない」という人も、
使う時だけ広げる“可動式の1台”なら抵抗が少ないでしょう。

さらに、床上30cm以上の高さがあるモデルを選ぶと、
ペットや上の子のいたずら防止にもなり、安全性が高まります。


2階用は夜間授乳しやすい高さ・位置を意識する

夜間の寝室は、“ママが起きやすく、赤ちゃんを起こさず対応できる環境づくり”が重要です。
ベビーベッドを2階に置くなら、まず考えるべきは高さと位置です。

おすすめは、

  • ベッドの高さが親の布団とほぼ同じになるモデル
  • 授乳ライトを近くに設置できる位置
  • コンセントや空調の風が直接当たらない壁際

夜中の授乳は、何度も起き上がるだけでも腰や膝に負担がかかります。
そこで、**ママの寝床とベビーベッドを並列に置く“添い寝スタイル”**にする家庭も多いです。
手を伸ばせば赤ちゃんに触れられる距離感にすると、安心感があり寝かしつけもスムーズ。

また、夜泣きやおむつ替えのたびに部屋の照明をつけると、赤ちゃんの睡眠リズムが乱れます。
間接照明・調光ライトを活用して“優しい明るさで作業できる環境”を作っておくと快適です。

2階のベッドは「育児の夜間動線」を支える存在。
ただ置くだけでなく、“どんな動きが一番ラクか”をシミュレーションして配置することが大切です。


兄弟・ペット・家事動線を考慮した安全なレイアウト

ベビーベッドを2つ設置すると、家の動線や家具配置にも影響します。
とくに上の子やペットがいる家庭では、安全性の確保が最優先です。

リビングでは、

  • テレビ台や棚の角に近づけない
  • 扇風機・加湿器などコード類の近くを避ける
  • ペットの通り道や遊び場をベッド周辺から遠ざける

寝室では、

  • 大人の寝具との距離を30cm以上あける
  • カーテンやブラインドの紐を手の届かない位置に
  • エアコンの風が直接あたらない向きにする

また、一軒家では階段やドアの開閉が多いため、
「通り道にベッドを置かない」ことも重要です。

さらに、家事導線も無視できません。
掃除機をかける・洗濯物を運ぶ・朝の支度をする──
その動作の途中にベビーベッドがあると、ストレスが溜まります。

理想は、“赤ちゃんを常に見守りつつ、大人が自然に動ける配置”。
実際に立って動いてみて、ベッドを置いた状態で家事ができるかを必ず確認しておきましょう。


将来の模様替えやベッド卒業後の再利用を想定しておく

ベビーベッドの使用期間は、生後0〜12か月ほどが一般的。
つまり、1年後には「もう使わない家具」になってしまう可能性があります。
だからこそ、購入時点で“その後どうするか”を想定しておくことが大切です。

たとえば、

  • プレイヤード兼用タイプ → お昼寝スペースやおもちゃ置き場に
  • 折りたたみ式 → 兄弟誕生時まで保管しやすい
  • 木製ベッド → サイドを外してキッズベンチや収納ラックに転用

こうした“成長後も使える仕様”を選んでおくと、2台あってもムダになりません。

また、ベビーベッドはリサイクル市場でも人気があります。
フリマアプリ・レンタル返却・リユースショップなどで手放せば、
コストの一部を回収することも可能です。

「今の便利さ」だけでなく、「使わなくなった後の姿」まで描いておく──
それが、一軒家でベビーベッドを2つ設置するうえで失敗しない最大のコツです。

2台目ベビーベッドを選ぶ時のポイント


同じモデルでそろえるか、用途でタイプを変えるか

ベビーベッドを2台置くとき、最初に悩むのが「同じモデルでそろえるべきか、それとも用途に合わせて変えるべきか」という点です。

結論から言うと、一軒家では“使う階や目的によってタイプを変える”のが正解です。

なぜなら、1階と2階では求められる機能がまったく違うからです。
1階は家族の動線が多く、家事中も目が届くリビング中心の生活。
2階は夜の寝室で、静かで落ち着いた空間づくりが優先されます。

したがって、

  • 1階:軽くて移動しやすい「可動型」
  • 2階:安定感があり睡眠重視の「固定型」
    という使い分けがもっとも現実的。

同じモデルを2台そろえると、デザイン統一の安心感はありますが、実際は「場所ごとに求める使いやすさ」が違うため、あえてタイプを変えたほうが効率的です。

つまり、“そろえるより、生活動線に合わせて最適化する”
これが一軒家ならではの2台目選びの基本です。


リビング用は折りたたみ式・プレイヤード兼用が人気

1階リビングは、家族が集まり、赤ちゃんを見守る時間も多い場所。
ただし家具や家電が多いため、常設の大きなベビーベッドを置くと圧迫感が出やすいのが難点です。

そこで人気なのが、折りたたみ式・プレイヤード兼用タイプです。
軽量かつキャスター付きで、掃除や来客時にもサッと動かせるのが魅力。

特におすすめなのが、

  • 折りたたむと厚さ15cm以下になるコンパクトモデル
  • メッシュ素材で通気性が高く、夏でも蒸れにくいタイプ
  • 寝床部分を外してサークルとして使える2WAY設計

昼寝のときは寝床として、起きている時間はプレイスペースとして活用できるため、限られたリビング空間を有効に使えます。

さらに、上の子が遊んでいる横に置いても安心。
「兄弟が動き回っても安全に見守れる」という声も多く、
リビング用ベビーベッドとして最も実用的なタイプです。


寝室用は通気性・静音性・サイズを優先して選ぶ

夜の寝室用ベビーベッドは、デザインよりも**「赤ちゃんの眠りを守る機能」**を重視しましょう。

まず大事なのが通気性
赤ちゃんは汗っかきなので、底面がスノコ構造になっている木製ベッドや、通気性マットを使うことで快適な環境を保てます。

次に静音性
キャスター付きベッドでも、深夜の授乳時にギシギシ音がすると赤ちゃんが目を覚まします。
寝室用は「固定脚タイプ」や「静音キャスター」仕様が理想的です。

また、一軒家の寝室は2階にあることが多く、広さや天井の高さに余裕があるとは限りません。
設置スペースを測り、大人のベッドや布団の高さと合わせられるサイズを選ぶと、授乳・寝かしつけが格段に楽になります。

寝室用ベッドは「一晩中使う家具」として考え、快眠・安全・静音を最優先に選ぶことがポイントです。


「おむつ替え台一体型」「成長後に使えるタイプ」も検討

2台目を購入するなら、多機能タイプを選ぶのも賢い選択です。
特に最近人気なのが「おむつ替え台一体型」や「ロングユース型(成長後も使えるタイプ)」のモデル。

おむつ替え台一体型なら、
わざわざ床でおむつ替えをする必要がなく、腰への負担が大幅に軽減。
深夜でも明かりを落としたままスムーズにお世話できます。

また、ロングユース型は、ベッドの柵を外して

  • 幼児期はキッズベンチに
  • その後はおもちゃ収納棚に
  • 将来的にはペットベッドにも
    転用できるため、2台あっても無駄になりません。

「ベビーベッド=短期間しか使えない」という固定観念を捨て、
“使い終わった後どう活かすか”までを考えることで、
費用対効果の高い買い物になります。


レンタル or 購入?期間とコスパで決める判断基準

ベビーベッドを2つ置く場合、すべてを購入するのはコスト面で大きな負担になります。
そこで検討したいのが、レンタルサービスの活用です。

実際、近年は「1階だけレンタル」「短期間だけ2台運用」という家庭が急増中。
特に1階リビング用は、昼寝期が終われば自然と使わなくなるため、数か月のレンタルで十分なケースが多いです。

レンタルのメリットは、

  • 必要な期間だけ借りられる(1か月〜6か月単位)
  • 保管・処分の手間がない
  • 掃除・メンテナンス済みの清潔な状態で届く

一方で、長期間使う2階寝室用は購入したほうがコスパが良くなります。

つまり、

  • 1階=レンタルで短期利用
  • 2階=購入で長期利用
    という組み合わせが最も現実的で、家計にも優しい選択です。

また、レンタル会社によっては「気に入ったらそのまま買取できる」プランもあり、
使い勝手を試してから決められる点でも安心です。


2台目ベビーベッドを選ぶ際は、
「どの階でどんな生活を送るか」から逆算して選ぶことが何よりも大切です。
一軒家という構造上、“同じベッドを2つ置く”よりも、
**“生活リズムに合った2つのベッドを配置する”**という考え方が、
後悔しない育児空間づくりの秘訣です。

設置前にチェックすべき間取り・動線のポイント


階段やドア幅、通路スペースを事前に計測する

一軒家でベビーベッドを2つ設置する前に、まず確認すべきは「物理的に通れるかどうか」です。
特に、1階から2階に運ぶ際に階段の幅や角度、ドアの開き方向、通路の寸法を測ることは欠かせません。

ベビーベッドは想像以上に大きく、幅60〜70cm、長さ120cmほどあります。
分解して運べるタイプもありますが、完成品を移動させようとすると階段やドアに引っかかることも珍しくありません。
実際、「買ったのに2階へ上がらなかった」「リビングのドアから入らない」というトラブルは非常に多いです。

チェックのコツは以下の3点です。

  • 階段の最も狭い部分(手すり〜壁)を計測
  • 寝室やリビングのドア幅を確認(70cm以下は要注意)
  • ベッドを置いた後に大人が通れる通路幅を確保(60cm以上が理想)

また、2台目を設置する場合は、「組み立てる場所」も重要。
1階で組み立ててから運ぶより、設置する階で開封・組立てを行う方が安全です。
特に一軒家の階段は狭くカーブしている場合が多いため、あらかじめ搬入経路をシミュレーションしておくことが失敗しないコツです。


コンセント・照明・エアコン位置とベッドの関係

赤ちゃんの寝る環境は、“家電との距離感”で快適さも安全性も大きく変わります。
設置前に、必ずコンセント・照明・エアコンの位置を確認しておきましょう。

まずコンセント。
ベビーモニターや空気清浄機、加湿器などを使う場合、ベッドの近くに電源が必要です。
延長コードで引き回すと、赤ちゃんや上の子が足を引っかける危険があるため、できるだけ近くに口がある位置を選びましょう。

次に照明。
真上に明るいライトがあると、赤ちゃんの睡眠を妨げることがあります。
ベビーベッドは直接照明が当たらない壁際の陰になる位置が理想です。
夜間は調光機能付きの間接照明を使い、「明るすぎず、暗すぎない」環境を意識すると眠りやすくなります。

そしてエアコン。
風が直接ベビーベッドに当たると、体温が下がったり乾燥したりする原因になります。
夏場は冷風、冬場は暖風の流れを確認し、気流の“通り道”を避けた位置に置きましょう。
できれば風向きを調整できるよう、サーキュレーターを併用すると理想的です。

ベビーベッドの設置は、見た目の配置だけでなく「空気・光・電源」という見えない要素のバランスが大切。
安全で快適な環境を整えるために、必ず事前チェックを行いましょう。


日中の日当たり・風通し・温度差を確認する

赤ちゃんは体温調節が苦手なため、部屋ごとの環境差がそのまま快眠や健康に影響します。
特に一軒家は、1階と2階で「温度差」「日当たり」「風通し」が大きく変わるのが特徴です。

たとえば冬場、2階寝室は暖かいのに、1階リビングは底冷えするというケース。
逆に夏場は2階が暑くなりすぎて、赤ちゃんが汗をかきやすくなることもあります。

設置前に以下をチェックしましょう。

  • 昼間の陽当たり:直射日光が強い時間帯に、ベッドの位置が日差しの直撃を受けないか
  • 風通し:窓の位置を確認し、風が直接ベッドに吹き込まないようにする
  • 温度差:1階と2階で温度・湿度がどの程度違うかを、温湿度計で測定

この“環境の癖”を把握しておくと、季節ごとにベッドを置く場所を微調整しやすくなります。

また、カーテンやブラインドの種類も重要です。
夏は遮光カーテンで室温上昇を防ぎ、冬は厚手カーテンで冷気を遮断。
赤ちゃんの寝る位置と窓との距離を50cm以上あけることで、外気の影響を最小限にできます。

つまり、ベビーベッドを2つ設置する際は、
「同じ家でも階ごとに“季節の違い”がある」と意識しておくことが、快適な育児環境づくりの第一歩です。


家族の生活導線と干渉しない配置を考える

ベビーベッドを2台置くと、家の中の“動線”が大きく変わります。
特に一軒家では、1階リビングのベッドが通路を塞いだり、2階寝室の出入りがしにくくなったりすることが少なくありません。

設置前に意識したいのは、「誰が、どんなタイミングで、どこを通るか」という生活リズムをもとにした配置です。

たとえばリビングの場合、

  • 料理中にキッチンとダイニングを行き来する通路上に置かない
  • 掃除機やロボット掃除機の動線を確保する
  • 上の子が走り回るゾーンとは一定距離をとる

寝室の場合は、

  • 大人の出入り口を塞がないよう壁際に配置
  • 授乳時にベッドから立ち上がりやすいよう、ドアから1m以内の位置を確保
  • 寝室全体を見渡せる角度にベッドを置く

さらに、将来的に赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちをすることを想定し、
**“ベッド周囲に転倒リスクのある家具を置かない”**ことも重要です。

動線を意識することで、ママやパパが自然に動けるだけでなく、赤ちゃんも安心して過ごせる空間が生まれます。
2台を設置するなら、「安全・快適・スムーズ」な導線設計を最初から描くことが成功のカギです。


一軒家でベビーベッドを2つ置くというのは、単なる家具配置ではなく、
家族の暮らし方そのものを設計すること。
階段の幅から風の流れまで、ひとつひとつを丁寧にチェックしておけば、
赤ちゃんにも家族にもストレスのない“育児しやすい家”を実現できます。

2台体制をスムーズに活用するための工夫


赤ちゃんの睡眠リズムに合わせて使い分ける

ベビーベッドを2つ置く一軒家育児では、「どのタイミングでどちらのベッドを使うか」がカギになります。
赤ちゃんは昼夜の区別がつきにくく、1日のうち約14〜17時間を眠って過ごすため、睡眠リズムに合わせた柔軟な使い分けが欠かせません。

基本の考え方はこうです。

  • 昼間(1階):明るく、家族の気配が感じられるリビングで短時間の昼寝
  • 夜間(2階):静かで暗い寝室で深い睡眠

日中は、赤ちゃんが泣いたり寝返りを打ったりしてもすぐに対応できるよう、家事動線の中心である1階に。
夜は、生活音や光を遮断できる2階寝室で「夜は寝る場所」という習慣をつけることで、徐々に体内リズムを整えることができます。

ポイントは、どちらのベッドも“同じ寝具・同じ香り”にしておくこと
寝る場所が違っても、感覚が変わらないことで赤ちゃんが安心し、場所の切り替えがスムーズになります。

また、昼寝前後には“ベッド間の移動リズム”を決めておくと混乱しにくくなります。
「朝の家事前に1階へ」「夜の授乳後は2階へ」といった習慣化が、親の体力温存にもつながります。


家族全員で“昼用ベッド・夜用ベッド”のルールを共有

2台体制をうまく回すためには、家族全員で同じルールを理解しておくことが大切です。
ママ・パパ・祖父母・上の子、それぞれが違うタイミングで赤ちゃんをあやしたり寝かせたりするため、ルールが曖昧だと「どっちのベッドに寝かせた?」「寝具が逆になってる!」という混乱が起きやすくなります。

おすすめは、次のようなシンプルな共有方法です。

  • 1階=昼用ベッド(リビング)/2階=夜用ベッド(寝室)と固定する
  • 寝具やガーゼケットの色・柄を変えて“どちらのベッドかわかる工夫”をする
  • スマホの家族共有メモやホワイトボードに「今どちらで寝ているか」を書く

また、上の子がいる場合は「ベビーが寝ている間は近づかない」「触るのは大人と一緒のときだけ」など、子どもにもわかりやすいルールを決めましょう。

一軒家は部屋が分かれている分、見えない時間が長くなりがちです。
だからこそ、**「赤ちゃんの居場所を家族みんなで把握しておく仕組み」**が必要なのです。
この共有ができている家庭ほど、2台運用が自然に続きます。


ベビーモニター・空気清浄機などを連動させて快適化

一軒家で2台のベビーベッドを使うなら、家電との連動で育児を“自動化”する発想を取り入れましょう。
最近は、Wi-Fi対応のベビーモニターやスマート家電が手軽に使える時代です。

たとえば、

  • ベビーモニター:階が違っても映像・音声で赤ちゃんの様子をリアルタイム確認
  • 空気清浄機・加湿器:PM2.5・温湿度センサー連動で自動運転
  • 照明:スマートスピーカー連携で「声で明るさ調整」
  • サーキュレーター:スマホで風量調整し、温度差を軽減

これらを活用すれば、1階リビングにいても2階の寝室の赤ちゃんの様子を把握でき、
「泣いた気がするけど、わざわざ階段を上がらなくても確認できる」という安心感が得られます。

特におすすめなのが、モニター+温湿度計連動タイプ
一軒家は階によって温度差が大きくなるため、室温を可視化しておけば冷暖房の強さを調整しやすくなります。

また、ベビーベッド付近にスマートプラグを使って家電をまとめて管理すれば、
「夜中に暗い中でスイッチを探す」ようなストレスもなくなります。

つまり、家電連動の工夫は“二拠点育児”の見えない手間を減らし、
**「離れていても安心できる家」**を実現するための現代的な育児術なのです。


寝室間の連絡をスムーズにするための小技(カメラ・アラーム活用)

赤ちゃんが2つのベッドを使うということは、ママとパパが別の階で過ごす時間が増えるということ。
このときに重要なのが、**階をまたいだ「静かな連絡手段」**です。

夜中に「泣いてる!」「ミルク取って!」と大声で呼び合うのは、赤ちゃんを再び起こす原因にもなります。
そこで活躍するのが、スマートカメラ・ベビーアラーム・家族通信用アプリです。

おすすめの工夫は次のとおりです。

  • **スマートカメラ(双方向音声タイプ)**で、2階の様子を1階から確認・通話
  • **静音アラームアプリ(バイブ通知型)**を設定し、泣き声検知でスマホに振動通知
  • LINEの家族グループやGoogle Home連携で「赤ちゃん起きた!」とワンタップ連絡

また、ワイヤレスインターホンを導入するのも効果的。
簡単な声かけや確認ができ、夜間の呼び出しが格段にスムーズになります。

さらに、「夜勤交代制」スタイルにして、

  • 前半(22〜2時)パパ担当
  • 後半(2〜6時)ママ担当
    などと決めておけば、どちらかが深く眠れる時間を確保できます。

このように、情報共有と連絡の仕組みを“静かに”整えることで、
一軒家でも安心して2台のベビーベッドを使い分けられるようになります。


赤ちゃんにとって安全で快適、そして親にとってもストレスの少ない“二拠点育児”。
その鍵は、「設備」よりも「運用ルール」と「小さな工夫」にあります。

ベビーベッドを2つ置くだけで終わらせず、
家族全員が自然に協力し合えるシステムを作ることが、
一軒家での子育てを“ラクで幸せな時間”に変える最大のポイントです。

他の家庭はどうしてる?2台運用のリアルケース


1階リビング+2階寝室の定番パターン

一軒家で最も多いのが、「1階リビング」と「2階寝室」にベビーベッドを1台ずつ置くパターンです。
これはいわば**“生活導線に合わせた合理的配置”**で、無理なく続けやすいスタイルとして人気です。

昼間は家族が集まる1階リビングにベビーベッドを置き、ママが家事をしながら赤ちゃんを見守れる環境を確保。
テレビや話し声が聞こえる“生活の音”の中で過ごすことで、昼と夜の区別を自然に覚えられるメリットもあります。

夜は2階の寝室に設置したベビーベッドへ移動。
暗く静かな空間で赤ちゃんが深い眠りにつけるだけでなく、夜間授乳やおむつ替えも同じ階で完結するため、階段の昇り降りが不要になります。

特に共働き家庭では、パパが帰宅後に2階で寝かしつけを担当し、ママが1階で翌日の準備を進めるなど、家族が自然に分担しやすい動線を作れる点も大きな利点です。

この定番パターンのコツは、どちらのベッドも「使いやすい高さ・明るさ・温度」に調整すること。
赤ちゃんにとって“どちらの場所も落ち着ける環境”を整えることで、昼夜の切り替えがスムーズになります。


双子・年子家庭での“2台+添い寝”スタイル

双子や年子の家庭では、ベビーベッドを2台置くのはほぼ必須。
さらに「1台ずつ+添い寝スペース」を組み合わせた3拠点スタイルがよく選ばれています。

たとえば、

  • 双子の場合:2台を並べて置き、寝るリズムを揃えやすくする
  • 年子の場合:下の子をベビーベッド、上の子を添い寝用布団にして同室管理

このスタイルの魅力は、「赤ちゃんそれぞれのペースを尊重できる」点です。
双子でも成長や寝つきのタイミングが違うため、1つのベッドで一緒に寝かせようとすると片方が泣いた時にもう一方も起きてしまうことが多いもの。
2台体制なら、寝る時間・起きる時間をずらして柔軟に対応できます。

また、添い寝を取り入れることで、夜間のお世話や授乳もラクに。
1台目のベッドで寝ている赤ちゃんが起きたら、隣の添い寝布団で一時対応し、落ち着いたら再びベビーベッドに戻す──というリズムが自然に作れます。

空間的にはやや窮屈になりますが、「安全性」「睡眠の質」「親の負担軽減」の3拍子がそろうバランスの取れたスタイルです。
実際に双子ママの間でも「最初の半年はこれで乗り切れた!」という声が多く聞かれます。


祖父母同居の家で「世帯ごとに1台」置くケース

二世帯・三世帯同居の家庭では、「1階に祖父母用のベビーベッド」「2階にパパママ用のベビーベッド」といった世帯別管理スタイルが選ばれています。

このスタイルのメリットは、

  • お世話を分担しやすい
  • 急な外出や家事の際に祖父母がスムーズに対応できる
  • 各世帯の生活リズムを乱さずにサポートできる

たとえば日中、ママが在宅ワークをしている間に、祖母が1階で赤ちゃんの面倒を見る。
夜は2階で家族だけの静かな時間を過ごす──そんな「役割分担型の子育て動線」が自然にできあがります。

一方で注意点もあります。
おむつ替え・哺乳瓶・寝具などをそれぞれの階に常備し、衛生状態や育児ルールを統一しておくことが大切です。
「どちらのベッドに寝かせた?」「哺乳瓶はどこ?」といった混乱を防ぐため、使うものを共通化し、家族全員で共有ノートやラベル管理を取り入れるとスムーズです。

祖父母と協力して育児ができるこのスタイルは、赤ちゃんにとっても安心感のある環境。
“多世代育児”の強みを活かせる、理想的な二拠点運用例と言えます。


出産前後で部屋の使い方を変えた成功パターン

意外と多いのが、「最初は1台だったけれど、生活してみて2台目を追加した」という家庭。
つまり、出産後の現実に合わせて柔軟に間取りを変えた成功例です。

最初は「2階寝室にベッド1台だけで十分」と思っていても、実際に育児が始まると、

  • 日中ずっと階段を上り下りするのが大変
  • 家事の合間に目を離せない
  • 夜中に泣かれたとき家族全員が起きてしまう
    などの問題が発生。

そこで「1階に小さめの折りたたみ式ベッドを追加」して、昼と夜で使い分けるようになったというケースが非常に多いのです。

このときに成功するポイントは、

  1. 最初から2台置く前提でスペースを確保しておく
  2. 赤ちゃんの成長(月齢3〜6か月)に合わせて見直す
  3. 使わなくなったベッドは早めに収納・レンタル返却する

特に「1階に簡易タイプ→2階に本格タイプ」の流れは、一軒家育児では鉄板パターン。
“いきなり2台買わず、生活に合わせて増やす”という柔軟さがポイントです。

実際、半年ほど経つと家族の動線が固まり、
「どの階で過ごす時間が長いか」「どの時間に寝かせやすいか」が自然に見えてきます。
その段階でレイアウトを再構築すると、ムダのない快適な環境に変わります。


一軒家でのベビーベッド2台運用には、家庭ごとに違った“正解”があります。
大切なのは、「どんな家族構成で」「どんな時間帯に」「誰が赤ちゃんを見ているか」。

リアルな家庭の声に共通しているのは、

「動線が楽になった」
「夜の授乳がスムーズになった」
「家族全員が協力しやすくなった」

という点。

2台体制は単なる“家具の追加”ではなく、家族のリズムを整え、心の余裕を作るための仕組みです。
あなたの家の間取りや暮らし方に合った“ベストな運用パターン”を見つけてみてください。

2台置くのが難しいときの代替アイデア


プレイヤード・バウンサーで1台を兼用化する方法

一軒家といえども、リビングや寝室にベビーベッドを2台置くのは現実的に厳しいこともあります。
特に家具や家電が多い家庭では「2台分のスペースなんてない…」と悩む声が多いのも事実です。
そんなときにおすすめなのが、プレイヤードやバウンサーを上手に活用して“1台分を兼用化する”方法です。

プレイヤードは、ベビーベッド・お昼寝スペース・遊び場の3役をこなす万能アイテム。
軽量でキャスター付きのモデルも多く、赤ちゃんを寝かせたままリビング→寝室へ移動できるものもあります。
たとえば、日中はリビングでプレイヤードをベッド代わりにし、夜は2階の本格ベビーベッドで就寝。
“昼は動かせる簡易タイプ・夜は固定型”という使い分けで、1台でも2台分の機能をカバーできます。

また、短時間の昼寝や家事中の見守りにはバウンサーもおすすめ。
赤ちゃんの体を優しく揺らしてくれるため、寝かしつけがスムーズになる上、狭いスペースでも設置可能。
「リビングにはベビーベッドを置く余裕がないけど、床に寝かせるのは不安」という人には最適です。

このように、「2台置けない=不便」と考えるのではなく、
“動かせる1台+補助ツール1つ”で柔軟にカバーする発想が大切です。


リビング用に“布団+ベビーサークル”という選択肢

もし「1階にはベビーベッドを置けない」という場合は、布団とベビーサークルを組み合わせる方法も有効です。
特に最近のベビーサークルは、床付きタイプや折りたたみ式が充実しており、
ベビーベッド代わりの“安全な囲いスペース”として使う家庭が増えています。

この方法のメリットは、

  • スペースを取らずに自由にレイアウトできる
  • 成長に合わせてプレイスペースとして長く使える
  • 洗える布団を使えば衛生管理も簡単

たとえば、日中はリビングの一角に布団を敷き、ベビーサークルで囲って安全確保。
家事の合間に赤ちゃんが寝返りをしても安心です。
来客時は布団を畳んで片付けられるので、ベビーベッドより柔軟に対応できます。

さらに、通気性の良い敷布団やベビーマットを選べば、湿気対策も万全。
“赤ちゃん専用のゾーンを作る”という意識で導入すれば、2台目の代わりとして十分な役割を果たします。

ポイントは「布団は軽く・サークルは丈夫に」。
おしゃれな木製やメッシュタイプを選べば、インテリアにも馴染みやすく、赤ちゃんも心地よく過ごせます。


階段前に安全ゲートを設置してベッド移動を防ぐ

「できれば2台置きたいけど、スペースも予算も足りない」──
そんな家庭では、階段の安全対策を強化することで“1台でも安心して過ごせる環境”を作るのがおすすめです。

一軒家育児の最大のリスクは、赤ちゃんを抱っこしたまま階段を上り下りすること。
これを防ぐために、階段前や廊下に安全ゲートを設置しておくと、ベビーベッドを無理に動かす必要がなくなります。

具体的には、

  • 1階に固定ベビーベッドを置き、夜は簡易布団を2階寝室に敷く
  • 赤ちゃんを1階で寝かせる時間を長めにし、夜間はママだけ下階で寝る“分担制”にする
  • 階段付近の転倒防止を徹底して、赤ちゃんを抱いての移動を極力減らす

こうすることで、1台しかなくても安全性を確保しつつ、生活動線を崩さずに育児ができます。

安全ゲートは工具不要で設置できるタイプも多く、賃貸や新築でも安心。
赤ちゃんが動き出す前から対策しておくと、**“2台目を買わなくても安全に見守れる環境”**が整います。


必要な時期だけレンタルで“期間限定2台運用”

「本当は2台欲しいけど、使う期間が短いのがもったいない」
──そんな悩みを解決するのが、**レンタルサービスを利用した“期間限定2台運用”**です。

近年は「1か月単位」でベビーベッドをレンタルできるサービスが充実しており、
出産直後〜生後6か月の“最も頻繁に使う時期だけ”2台体制にする家庭が増えています。

レンタルのメリットは、

  • 必要な時期だけ借りられる(1〜6か月単位)
  • 掃除・メンテナンス済みで衛生的
  • 使わなくなったら返却するだけでOK
  • 気に入ったらそのまま購入できるプランもある

1階リビング用にレンタル、2階寝室用に購入という使い分けをすれば、コストも最小限。
「いきなり2台買って後悔…」というリスクも防げます。

また、プレイヤード型やミニサイズなど、レンタル限定モデルも多いため、
「買う前に試す」「期間限定で使う」という柔軟な選択ができます。

ベビーベッドは長くても1年程度の使用が一般的。
“レンタル+購入のハイブリッド運用”こそ、現代の一軒家育児に最も合ったコスパ重視の方法です。


一軒家でベビーベッドを2つ置くのが難しくても、
「代わりにどうすれば同じ快適さと安全性を実現できるか」を考えれば、解決策はいくらでもあります。

プレイヤード、サークル、レンタル、安全ゲート──
それぞれのアイテムをうまく組み合わせれば、
2台なくても**“2台分の安心と便利さ”**を確保することができます。

最も大切なのは、家の構造や家族の生活リズムに合わせて柔軟に工夫すること。
“ベビーベッド2台にこだわらない育児設計”が、
結果的にあなたの家をもっと安全で、もっと快適な空間にしてくれます。

まとめ|一軒家でのベビーベッド2台運用は「生活動線の最適化」が鍵

一軒家での育児では、階ごとに生活動線が分かれているため、
「ベビーベッドを2つ置くか」「どう使い分けるか」で毎日の負担が大きく変わります。

2台体制にする目的は“贅沢”ではなく、赤ちゃんと家族の安全・快適さを守るための仕組みづくりです。
1階では家事をしながら見守り、2階では静かな環境で熟睡させる──。
それぞれの階にベビースペースを持つことで、親の動線が短くなり、夜間授乳や昼寝対応もスムーズになります。

ただし、すべての家庭で2台置けるわけではありません。
限られたスペースや予算の中でも、プレイヤード・布団サークル・レンタルなどを活用すれば、
“2台分の便利さ”を実現することは十分可能です。

一軒家だからこそ、階段移動の危険・温度差・家族の生活リズムを考慮した柔軟な設計が重要。
「ベッドを置く位置」ではなく「どう使うか・どう連携するか」に目を向ければ、
毎日がぐっとラクになります。


✅ この記事の重要ポイントまとめ

  • 一軒家ではリビングと寝室が別階にあるため、昼と夜で寝かせる場所を分ける発想が大切
  • 1階用は可動式・簡易タイプ、2階用は固定型で安定感重視にすると使いやすい。
  • ベビーベッドを2つ置くことで、階段移動・夜間授乳の負担を大幅に軽減できる。
  • スペースが足りない場合は、プレイヤード・バウンサー・布団+サークルで代用可能。
  • 安全ゲートの設置で階段事故を防ぎ、「1台でも安全に過ごせる家」にする工夫も有効。
  • コストが気になる場合は、1階=レンタル/2階=購入というハイブリッド運用が◎。
  • 家族全員で「昼用」「夜用」などルールを共有し、赤ちゃんの居場所を明確にする
  • ベビーモニターやスマート家電を使えば、階が違っても安心して見守れる
  • 成長後の再利用(プレイスペース・収納・譲渡)まで想定しておくとムダがない。

ベビーベッド2台は、単なる「置き場所の問題」ではなく、
家族の暮らしを整えるライフデザインの一部です。
あなたの家の間取りや育児スタイルに合った“最適な配置と運用方法”を見つけて、
赤ちゃんも家族も安心して過ごせる住環境を整えていきましょう。

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